- 難しい本を開くと内容が頭に入らない
- 買った本を途中で閉じてしまう
- 速読って本当に効果があるの?
買った本を途中で閉じてしまい、「自分は読書に向いていない」と感じる人もいるでしょう。
結論から言うと、読書初心者は読み方を工夫する前に、本の選び方を見直すことが大切です。
今の自分に難しすぎる本を選ぶと、どれだけ読む時間を作っても理解しにくくなります。
反対に、知識や経験に近く、本文を無理なく読める本なら、特別な読書術がなくても読み進めやすくなります。
この記事のポイントは次の3つです。
- 難しい本を読めない原因を、読書術だけに求めない
- 自分の知識や読書レベルに合う本を選ぶ
- 購入前に本文を確認し、必要なら図書館で試す
ハズレ本を完全になくす必要はありません。
読めなかった経験を次の本選びに活かせば、自分に合う一冊へ少しずつ近づけます。
速読や瞬読より、本の選び方が大事な理由

読書術は役に立つ場面もあります。
しかし、内容を理解できないほど難しい本を選ぶと、読み方だけで解決するのは簡単ではありません。
- 難しすぎる本は読書術だけでは理解しにくい
- 知識や経験に近い本なら、内容を理解しやすい
読めない原因が自分の努力不足ではなく、本の難しさにある場合を考えてみましょう。
難しすぎる本は読書術だけでは理解しにくい
前提知識がない本は読む速度を上げても理解しにくいです。
私は読書を続けてきましたが、「中欧の不死鳥 ポーランド不屈の千年史」を読もうとしたとき、内容を追えませんでした。
地名、年代、人物名が次々に出てきても、ポーランドの歴史や地理の知識が足りなかったからです。
里見義堯に関する本を読んだときも同じでした。
戦国時代の千葉県の歴史や里見氏について知っていることが少なかったため、人物の関係や出来事の意味をつかみにくく感じました。
本の内容が悪いという意味ではありません。
原因は私の基礎知識が不足していたからです。
知らない言葉や背景が続くと、文章を目で追えても意味をつかめません。
内容がわからない状態で速く読もうとすると、さらに苦しくなります。
速読や瞬読を試しても読めないときは、読み方を責める前に、本のレベルを下げてください。
入門書、図解本、マンガ版、子ども向けの解説などから始めても構いません。
最初から難しい本を読み切る必要はありません。
知識や経験に近い本なら内容を理解しやすい

自分が知っていることや経験したことに近いテーマは内容を理解しやすくなります。
読む力は「経験」と「知識」に左右されるからです。
経験している分野なら読める可能性が高いです。
- 料理歴10年の人なら料理の本は読める
- 阪神ファン歴20年の人なら阪神の本は読める
- 弁護士なら労働の本を読める
すでに知っている言葉や場面があるためです。
説明を読んだときに、自分の経験と結びつけて考えられます。
反対に、まったく知らない分野の本では、ひとつの段落を読むだけでも多くの言葉を調べる必要が出てきます。
沖縄に住んでいる人が雪崩の専門書を読んでも、経験がないため実感が湧きにくく、理解するのに時間がかかります。
読者「速読を覚えないと、本は読めないのでしょうか。」
案内役「まずは、今の自分が理解できる本を選べば大丈夫です。」
読めない本を選んだことは、失敗ではありません。
「前提知識が必要だった」「文章が難しかった」とわかれば、次はもっと自分に近い本を選べます。
初心者がハズレ本を避けるための選書基準
初心者が選ぶべきなのは、有名な本や難しい本ではありません。今の自分が内容をつかめる本です。
- 自分の知識や読書レベルに合っているか確認する
- 本の分量と読みやすさが負担にならないか確認する
悩みを解決できる本かどうかも大切です。
ただし、読書を始めたばかりの時期は、悩みにぴったり合う本より、まず理解できる簡単さを優先してください。
自分の知識や読書レベルに合っているか確認する

本の難易度は、タイトルだけでは判断できません。目次と冒頭の本文を確認してください。
次の表を目安にすると、自分に合う本を選びやすくなります。
| 確認する点 | 読みやすい状態 | 難しいと感じる状態 |
|---|---|---|
| 目次 | 知っている言葉や気になる項目がある | 見出しの意味がほとんどわからない |
| 専門用語 | 少し調べれば内容を追える | 知らない言葉が何度も続く |
| 本文 | 最初の1章を読んで内容を説明できる | 何度読んでも何が書いてあるかわからない |
| 説明方法 | 具体例や図解があり、話の流れを追える | 抽象的な説明が続き、場面を想像しにくい |
目次を見て知らない言葉が多すぎる場合は、さらに入門向けの本を探しましょう。
「世界一やさしい」「図解」「マンガでわかる」などの言葉がある本は初心者向けに説明されている場合があります。
ただし、タイトルだけで決めず、本文も必ず確認してください。
何ページ読んでも意味をつかめないなら、その本は今読む本ではないかもしれません。
読みたい本の探し方を知りたい人は「本を探すツール8選」読みたい本を集める方法を確認してください。
本の分量と読みやすさが負担にならないか確認する
内容がやさしくても、分量が多すぎると読み始める前から負担になります。
本を選ぶときは、ページ数、文字の大きさ、図解や写真の有無も見てください。
読めそうかを考えるだけで、積読を減らしやすくなります。
たとえば、仕事や家事で忙しい時期に、分厚い専門書を選ぶ必要はありません。
まずはページ数が少ない本、文字が大きい本、図解が多い本から始めましょう。
やさしい本を選んでも理解しにくい場合は、さらに段階を下げてください。
雑誌、マンガ、映像作品などを入り口にする方法もあります。
同じテーマでも、説明の難しさは本によって違います。
難しい1冊にこだわるより、読みやすい本を何冊か読むほうがその分野の言葉や背景をつかみやすくなります。
「簡単な本では物足りないのでは」と感じるかもしれません。
しかし、内容を理解しながら読める本を選ぶことが、次に少し難しい本へ進む土台になります。
情報を集めすぎず、候補を比較して選ぶ
ランキング、レビュー、SNS、書店のおすすめを見始めると、候補が増えすぎて選べなくなります。
- 本選びで迷わないために「やらないこと」を決める
- 本文を確認し、図書館で試してから購入する
情報は、本を決めるためではなく、候補を減らすために使いましょう。
本選びで迷わないために「やらないこと」を決める

選択肢が多すぎると、本の選び方を探すだけで疲れて読書の気力がなくなります。
初心者のうちは、以下の行動を後回しにしてください。
- YouTubeの要約動画の視聴
- 出版社のサイト巡り
- 本屋への訪問
- 書評ブログの閲覧
- ツイッターでの検索
複数のメディアで情報を集めても、初心者はどれを読めばよいのか判断できません。
いろいろな意見に振り回されて、結局1冊も選べずに終わってしまいます。
本文を確認し、図書館で試してから購入する
買ってから後悔したくない人は、図書館で試してから購入する方法があります。
私は図書館で300冊を借りる中、読める本と読めない本を確かめてきました。
最初から自分にぴったりの1冊を選べるとは限りません。だからこそ、購入前に試せる環境が役立ちます。
図書館で借りた本を読んでみて、「何度も開きたい」「手元に置きたい」と感じた本だけを購入候補にすれば、買ったまま読まない本を減らしやすくなります。
図書館の利用条件や所蔵は地域によって異なります。
利用前に、お住まいの図書館で確認してください。
図書館で借りた後に本を買う基準や、合わない本を返す考え方は、本を買う前に図書館で試そうで詳しく解説しています。
読めなかった本から次の選び方を改善する
読めなかった本を最後まで無理に読む必要はありません。
読めなかった理由を確認すれば、次は読みやすい本を選びやすくなります。
- 読めなかった理由を振り返る
- 無理に読み切らず、次の本へ進む
本選びは1度で正解を出す作業ではありません。
自分に合う条件を少しずつ見つける作業です。
読めなかった理由を振り返る
文章で理解できない場合、読めない理由を探してください。
読めない場合はいくらでもあるので、読めなかったことを後悔しなくていいです。
たとえば、次のような理由があります。
- 専門用語が多すぎた
- 前提知識が足りなかった
- ページ数が多く感じた
- 文章の雰囲気が合わなかった
- 今はそのテーマに興味を持てなかった
理由がわかれば、次に避ける条件が決まります。
専門用語が多かったなら、図解や入門書を選びます。
分量が負担だったなら、短い本を選びます。
興味が続かなかったなら、別のテーマを探せばよいのです。
無理に読み切らず、次の本へ進む
合わない本を最後まで読むことが、必ずしも読書の力につながるとは限りません。
読むたびに苦痛を感じる本を無理に続けると、読書そのものが嫌になることがあります。
今の自分に合わないと感じたら、いったん本を閉じて構いません。
読めなかったことは失敗ではありません。
自分に必要な前提知識、読みやすい分量、興味を持てるテーマを知る機会です。
本を選んだ後の読書時間の作り方を知りたい人は国語赤点でもできた1日1時間の読書法を参考にしてください。
最後:まずは今の自分が理解できる本を選ぼう
本を読めないと感じたときは、読み方より先に本の選び方を見直してください。
- 前提知識が少なくても理解できる本を選ぶ
- 専門用語、本文、分量を確認する
- レビューやランキングは候補探しに使う
- 図書館で試し、合わない本は次の選書に活かす

