- 毎日作業を続けたいけどどうしても続かない
- 集中力がないから、読書ができない
- 色んなサイトがありすぎて、情報の集め方が分からない
「集中力がない」「継続できない」といった悩みは、集中力を無理に上げようとするアプローチでは解決しません。
「読む力 最新スキル大全」を読んだ私は、「できることからテキトーに」続ける仕組みを作ることで、作業や読書を習慣化することができました。
この記事では、『読む力 最新スキル大全』から筆者が実際に学び、私が習慣化できた方法をピックアップします。
【読んで1番良かったこと】作業が習慣化された

本書を読んで最も良かったのは、毎日作業を継続できるようになったことです。
私は「集中力がないから無理だ」と諦めず、「できそうなことから始める」という考え方を導入しました。
具体的には、以下のような行動を習慣化しました。
- インターネットで様々な情報サイトを見る
- 電子書籍を利用する
最初は「完璧にこなすのは無理」と割り切り、「ダラダラでもいいから続ける」というテキトーな気持ちで、毎日の作業をとりあえず実行してみました。
その結果、無理なく継続できるようになったのです。
「読む力 最新スキル大全」から学んだこと:2選
読書をする上で重要だと感じたことを、『読む力 最新スキル大全』から2つ学びました。
- 成功談を信じすぎず、失敗から学ぶ姿勢が重要だと知った
- 読書は集中しなくてもOKとわかった
この2点について、解説をしていきます。
成功した話を信じすぎない、失敗から学ぶ姿勢を知った

正解に見えるものは、たいていの場合は「後出しジャンケン」である。さらには、因果関係さえはっきりしてないことも多い。
たとえば、ビジネス系の記事でやたらと見かける「超一流は○○」という見出しの記事。
「超一流のビジネスマンは、財布にいつも10万円を入れている」「超一流のビジネスマンは、グッチのバッグを持っている」。
じゃあ財布に10万円を入れておけば、必ず超一流になれるのだろうか?
グッチのバッグを無理して買って、いつも持ち歩けば必ず超一流になれるのだろうか?
バカげている。そんなわけがない。
「読む力 最新スキル大全」より引用
この引用が示す通り、ビジネス書でよく語られる「成功するための法則」の多くは、実態として「後出しジャンケン」のようなものだという作者の意見に深く共感しました。
成功者の行動を後から理由付けして語っているにすぎず、その行動と成功の間に確かな因果関係はありません。
誰にでも再現できる確実な方法ではないのです。
もし誰もがその成功法則で成功できるのなら、誰もが裕福で不安もなく、健康な日々を送っているはずです。しかし、現実はそうではありません。
どこかのSNSでは、常に怒っている人がいることからも明らかです。
本当に目を向けるべきは、「これをやったら失敗する」という失敗パターンです。失敗パターンのほうが、確実に避けるべき道を示してくれるため、役に立つ再現性があります。
華やかな成功話を鵜呑みにせず、失敗しそうなリスクを避けることこそが重要です。

成功談よりも失敗談のほうがためになりました。
読書は集中しなくてもOKとわかった

「自分は集中力がない」と思っている人でも、まさか「わたしの集中力は30秒ぐらいしか続かない」というような人はいないだろう。
病気を抱えているなどして心身が苦しいというような事情がなければ、どんな人でも数分ぐらいなら集中できるはずだ。
「読む力 最新スキル大全」より引用
「読書=高い集中力で読むもの」というイメージが強いかもしれませんが、実際はもっと気軽に始めて問題ありません。
ゲームをしていて気がつけば30分経っていた、という経験を誰もがしています。1時間ずっと何かに集中することは難しいでしょう。
しかし、30分、あるいは15分程度なら集中できるはずです。読書も「なんとなく読み進めていたら面白かった」で十分なのです。
「真剣に読まなければ」と思いすぎると、かえって読書がつらくなります。
本当に大切なのは、「読書に触れている時間を確保し、継続すること」であり、集中力はその後から自然とついてくるものです。
「数分くらいなら誰でも集中できるのだから、自分だってできるはずだ」という引用部分の考え方に、私は深く安心できました。
実は、私も「1時間集中できない自分」に対して失望していたからです。
この気づきのおかげで、完璧さを求めず、読書習慣を継続できるようになりました。
「読む力 最新スキル大全」を読んでやってみたこと:4選
本書を読んで私が試して、現在も実行している方法を紹介します。
「『読む力 最新スキル大全』から、自分でも試せるヒントが欲しい」という読者にとって、役に立つはずです。
- ネットから情報を得る
- RSSリーダーのInoreaderを利用するになった
- 電子書籍をPCで読むようになった
- 自分の作業を「軽いタスク」と「重いタスク」に分類した
それぞれの方法について解説します。
ネットから情報を得る
情報を集めるとき、「最初から全てを完全に理解しよう」と試みると、心が折れてしまいがちです。
記事の最初から最後まですべて理解する必要はありません。気になる情報を見つけたら、まずは「Ctrl + P」などで記事を保存しましょう。

記事を精読するのは後回しにして、なんとなく様々な情報に触れることを優先します。とにかく色々な情報に触れることが最初の重要なステップです。
また、偏った情報に振り回されないようにするため、以下の媒体のように多角的な視点を持つ媒体もチェックしましょう。
まずは、気になったサイトを毎日1回は見る習慣をつけましょう。これは、ネットサーフィンをする時のように軽い気持ちで始めるのがポイントです。

最初、見る記事は新着記事だけでいいです。
最初から気合を入れて毎朝サイトを確認しようとすると、三日坊主で終わってしまいます。
継続こそが、質の高い情報インプットにつながります。
RSSリーダーのInoreaderを利用するになった
「RSSリーダー」を使うことで、ニュースサイトやブログなどの新着の記事の見出しをまとめて閲覧することができるようになるのだ。
「読む力 最新スキル大全」より引用
「見出しを見るだけなら、私でも簡単にできる」と感じ、早速RSSリーダーの「Inoreader」を利用し始めました。
見出しを流し読みするだけなので、最初は気楽に取り組めます。
多くのサイトから情報を得られるため、自然と物事の全体像を捉える視点(大局観)が得られます。
多角的な情報源を持つことが、質の高い情報収集において最も重要です。
RSSで登録するサイトは以下の通りです。最初からたくさん登録すると情報を処理できません。最初はできそうな情報量に絞って始めました。
- 2chまとめニュース速報
- NHK
- ライブドア
- 時事通信
- 集英社
- 講談社
- 東洋経済
- プレジデント
ニュースソース(RSS)の登録後は、ブックマークしていつでも確認できる状態にしています。具体的には、カテゴリー分けをして登録し、起床時にまとめてチェックするルールを設定しました。
チェックする際は、30分と時間制限を設けています。長時間インターネットに触れると、そのまま他のことに時間を費やしてしまうのを防ぐためです。
この時間制限を守るために、ネットに投稿して13時間過ぎた記事は読まないと決めています。本当に重要なニュースであればその後も繰り返しニュースになるからです。
ニュースまとめサイト(例:2NNまとめ)をチェックする際は、見出しだけでなく、必ず元記事(例:「CNN」「毎日新聞」など)を読むようにしています。

全ての記事をすぐに読む必要はなく、気になった記事は後回しにして構いません。
記事を読んで「ピンときたもの」だけをPDFとして保存し、後から時間をかけて熟読するようにしています。
電子書籍をPCで読むようになった

結論としては、電子書籍が出ているのなら電子書籍を買うべきで、わざわざ紙の本を買う必要はないと断言していいだろう。
「読む力 最新スキル大全」より引用
本書を読んで、私は電子書籍を主な読書ツールとして利用するようになりました。利便性が高いからです。
紙の本と併用すれば、それぞれの長所を活かせるため、両方使うのが最適だと考えています。
私が電子書籍で読む理由は以下の通りです。
- ハイライトを引けて、感想やメモを無制限に書き足せる
- メモを簡単に書ける
- 文字のサイズを変更できる
- PCの大画面で本を読める
- ハイライトを一覧で見られ、簡単にコピペもできます。
私は主にPCの大画面で電子書籍を読んでおり、文字サイズが自由に変えられるため快適に利用しています。
Kindleの「メモとハイライト」を使えば、過去のハイライトを一覧で見られ、簡単にコピペもできます。
さらに便利な活用法として、「メモとハイライト」のWebページをPDF化し、分析AIツールであるNotebookLMに連携させる方法があります。
これにより、AIが自動で内容を分析・整理してくれるため、作業効率を高められます。
参考記事電子書籍6つのメリットと活用方法
自分の作業を「軽いタスク」と「重いタスク」に分類した
「重いタスク」と「軽いタスク」に分けたのは、これらを交互にやるほうが集中力を無理なく保てるからである。
ずっと「重いタスク」を続けていると、疲れがマックスに高まってしまうし、そもそも集中力がそんなに続かない。
逆に、気軽にできる「軽いタスク」ばかりやっていると、「重いタスク」が後回しになってしまう。
結局あとで「重いタスク」をまとめてやらなければならなくなってしまう。
「読む力 最新スキル大全」より引用
私はこの考え方を取り入れ、「軽いタスク」と「重いタスク」を大まかに分けて管理するようにしました。
毎日の作業を「軽い」「重い」と分類し、それを1週間単位で見直すようにしただけで、気持ちが非常に楽になりました。
この取り組みを続けるうちに、得意になった作業は自然と「軽いタスク」に変化し、苦手な作業も徐々に心理的なハードルが下がっていきます。
「軽いタスク」は「とりあえず着手してみよう」という気持ちで気軽に取り組めるため、気分が乗らない日でもサボってしまう日を減らすことができています。
日々のルーティンの中に、自ら「軽いタスク」を探して組み込んでおくことで、毎日作業を継続する習慣が生まれます。
短い時間であっても、小さな作業を積み重ねていくうちに、着実に前進しているという感覚が自然と生まれるようになりました。
本書で実践しなかったこと:2選
私はスマートフォンをほとんど利用しない生活を送っているため、スマホ関連の習慣は取り入れていません。
また、本の選び方については、「図書館で借りて、気に入った本だけを購入する」というルールを決めているため、本書の本の選び方に関する記述は参考程度に留めました。
- SNSは相変わらずほとんど利用しない
- ネットで本を買うかどうか判断しない
SNSは相変わらずほとんど利用しない

私はSNSをほとんど利用していません。X(旧Twitter)の使い方といえば、読んだ本で気に入った著者をフォローする程度です。
チェックする頻度も、1週間に1回、約30分と決めています。
SNSは情報収集や人脈作りに欠かせないという意見が多いことは理解しており、実際に本書でも、SNSを活用した情報の取り入れ方が詳しく解説されていました。
しかし、私自身の利用状況においては、SNSの利用方法に関する話題は必要のない情報だったため、軽く読み流しました。
時間を無駄にしないSNSの使い方を提案されても、そもそも1週間に30分しかSNSを見ていないため、参考にならないからです。
結果として、余計な情報や他者の感情に振り回されることなく、自分のペースで自分にとって必要な情報を効率的に集められる状態を維持できています。
ネットで本を買うかどうか判断しない
そこでわたしが誰にでもおすすめできるのは、まず冒頭の30ページを読んでみることだ。
電子書籍のキンドルであれば、購入までいたらなくても本の最初の10ページぐらいをサンプルとして無料で読める機能も用意されている。
このサンプル機能を活用して、その本が自分に向いているか、自分のスキルで読める本なのかを確認するという方法もいい。
「読む力 最新スキル大全」より引用

私が実践している本の選び方は、ネットで気になった本をまず図書館で借りることです。
図書館で借りる最大のメリットは、無料で最初から最後まで読める点にあります。
電子書籍のサンプル機能のようにページ数(例:30ページ)の制限がないため、最後までじっくり内容を吟味できます。
- 借りてみて内容がイマイチだと感じたら、すぐに返却します。
- 面白そうだと思ったら、そのまま家でじっくり読み進めます。
合わないと感じても返却するだけなので金銭的・心理的な負担が少なく気楽です。読んでみてつまらなければ、無理に読み続ける必要がないからです。
読書を無理なく継続でき、良書との出会いも増やせました。
最後:読む力 最新スキル大全
読む力 最新スキル大全」を読んで私は実践したこと・学んだことを紹介しました。
図書館で読んで、できそうなことからやった方がいいです。
- 集中力はなくてもいい
- ネットから情報を得るために、負担のない範囲で確認する
- 軽い作業と重い作業に分類する
他にも読みたい本を探している人は以下のサイトを参考にしてください。



