【感想】書く習慣 〜自分と人生が変わるいちばん大切な文章力〜

読書
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  • 文章を書きたいけど、誰かに文句を言われそうで書けない
  • 文章を書くきっかけが自分にはない
  • 「書く習慣」を読んでみたけど、他の人の感想を見てみたい

文章を書きたいのに始められない人は、まず「自分語り」で気軽に始めてみましょう。

「自分語り」は決して悪いことではありません。むしろ、自己理解を深め、ストレスを解消するための有効な手段です。

特に誰にも見せない「自分語り」は、文章力を高めるきっかけにもなります。

この記事では、「自分語り」がなぜ重要なのか、そしてどのようにすれば気軽に「自分語り」を始められるのかについて、「書く習慣」から学んだ方法を解説します。

「自分語り」をしていいと学んだ

 

わたしは「自分語り」をすることのなにがおかしいのか全然わかりません。

「雑談」や「話しかた」の本を読むとわかりますが、人は自分の話をしたいので聞き手に徹しましょう、適度に相槌を打ったり、部分的に要約を挟んだりして相手に気持ちよく話させてあげましょう、なんて書いてあります。

要するに、大半の人が本質的には自分語りをしたがっています。

「書く習慣」より引用

『書く習慣』でも、感動したことや気持ちを誰かに伝えたくなるのは自然なことだと語られています。

まずは自分の感情を文章として外に出してみましょう。

私も、最初はただ「自分が思っていること」を書くところから始めました。やってみると、意外と自分語りは簡単です。

語りかける相手は「過去の自分」でかまいません。もう一人の自分と会話するように書けば、誰に気を遣う必要もありませんし、どれだけ話しかけても嫌がられることがありません。

過去の自分が怒鳴りつけてくるなんてことも、もちろんありません。

大切なのは、「好きなことを安心して語れる相手」を自分の中に作っておくことです。

そうすることで、スラスラと気持ちを書き出せるようになりますし、書くハードルもぐっと下がります。

「書く習慣」から実践・改善したこと:5選

本書を読んだ当時の私は、完璧主義が強すぎてまったく文章が書けない状態でした。

いわゆる「インプット過多ブロガー」で、知識ばかり増えてアウトプットができない典型パターンです。

しかし、本書で次のようなポイントを学んだことで、今ではこうしてブログに感想を書けるようになりました。

「書く習慣」から実践・改善したこと:5選
  • 「誰にも見せない」という前提で文章を書いてみる
  • 自分で書いた文章だから小学生レベルの文章でも理解できる
  • 思ったことはすぐに書く
  • 下手くそ文章でもAIに整理してもらえばいい
  • 書くためのハードルを下げる工夫:短時間でテーマを絞る

それぞれの項目について順に解説していきます。

「誰にも見せない」という前提で文章を書く

文章を書くことに慣れようとするとき、誰にも見せない前提で書くというのはとても大切です。

なぜなら誰かに見せる文章と誰にも見せない文章では、本音度合いがまったく違うからです。

「書く習慣」より引用

私は誰にも見せない前提で文章を書いてみました。

最初に取り組んだのは「とにかく書ける環境を試す」という方法です。

  • PCのメモ帳
  • ChatGPT
  • Googleドキュメント
  • A4の紙
  • エクセル

いろいろ使ってみた結果、エクセルは “自分だけの日記帳” として落ち着き、メモを取るときはA4の紙がしっくりきました。

文章を書く場所は、人それぞれ相性があります。

モイア仙人
モイア仙人

自分がもっとも書きやすい場所を選ぶのがおすすめ。

書き始めた頃の内容は、ほとんどが文句でした。文句が8割、残りが天気や食事の記録です。文句は他人の目を気にした瞬間に書けなくなります。

もし日記をブログにそのまま公開したら、誹謗中傷のように見える内容ばかりでしょう。

しかし、「最初は文句を書いてもいい」と思えたことで、私は下手でも文章を書けるようになりました。

だからこそ、最初は“誰にも見せない前提”で書くことが本当に大切です。

ストレスがたまっている人は、遠慮せず文句を書きまくっていいのです。

「文句を書くのは良くない」という意見もありますが、ため込むほうが体に悪い。それは、トイレを我慢することと同じです。

文句を書いてスッキリすると、他人に見せられる文章も自然と書けるようになります。今でも、気分が悪いときは日記に思い切り文句を書いています。

ただし、ひとつ気をつけていることがあります。それはTwitter(SNS)でストレスを発散しないことです。

SNSには誰かが必ず見ているため、ストレス発散の文章で誰かを傷つけてしまう可能性があるからです。

自分で書いた文章だから小学生レベルの文章でも理解できる

誰にも見せない前提で書く文章なら、文法が多少おかしくても問題ありません。

相手に伝える文章であれば、文法や漢字の誤りに注意する必要があります。しかし、自分だけが読む日記であれば、内容が理解できればそれで十分です。

  • 箇条書きでもいい
  • 文章に主語がなくてもいい
  • 簡潔でもいい

たとえば、日記には次のような一文を書いても構いません。

 リンゴ、おいしかった。昨日食べたね。夜に。

文法はめちゃくちゃで、小学生の頃に書いた日記のようです。でも、内容は理解できます。

「昨日の夜、私はリンゴを食べて美味しいと思った」という意味が読み取れるからです。

自分で書いた文章なら、文法が多少おかしくても理解できます。「いい加減な文章でも後から読めば意味が通じる」と気づいたことで、私は気軽に書けるようになりました。

最初は下手で構いません。国語の成績で「1」レベルの文章だとしても、書き続けていれば自然と上達していきます。

思ったことはすぐに書く

今すぐに実戦できる簡単な方法は、書くためのツールを目に入るところに置いておくことです。

「書く習慣」より引用

私は、文章を書くためのツールをいつでも使えるよう、手の届く場所に置いています。PCを起動したら、すぐにエクセルを開ける状態にしておくのもその一つです。

紙も同じく、常に近くに置いています。手元になければ、思いついたことをすぐに書けず、あっという間に忘れてしまうからです。

実際、3時間前に自分が何を感じていたのか思い出そうとしても、まったく思い出せなかったことがありました。

忘れないためには、単語だけでも書き留めておくのがおすすめです。単語が残っているだけで、その時に何を考えていたのか思い出すきっかけになります。

書く方法はデジタルでもアナログでも構いません。人によって相性が違うので、まずは両方を試してみるのがいいと思います。

私自身も、紙に書くこともあれば、PCで書きたいこともあります。どちらも手軽に書けるため、あえて一つに絞っていません。

紙に飽きたらエクセルに書く。そんな緩い切り替えが、書く習慣を続ける上で無理がなく、ちょうどいいのです。

下手くそ文章でもAIに整理してもらえばいい

ルールは簡単。日常生活のなかで、今、気持ちが動いたなと感じたら、その出来事と思いをメモするだけです。たとえば、「部長に怒られた ムカつく」「映画を観た 悲しかった」など。

「書く習慣」より引用

日常で感情が動いたときは、その気持ちをすぐ文章にするようにしています。

ブログが書けなかった頃、私は「ブログの書き方」を解説した記事をいくつも読みました。しかし、読んでも読んでもコツがつかめず、逆にイライラが募るばかりでした。

最終的には、「ブログの書き方を読めば分かるって書いてあるけど、全然わからないじゃないか!詐欺だ、この野郎!!!」と怒りながら、エクセルに感情を書きなぐっていました。

感情が大きく動いているときは、冷静さを失っているので、まともな文章になりません。文法も語順もめちゃくちゃです。それでも、後から読み返すと、自分が書いた文章なので内容は理解できます。

ただし、「どうせなら読みやすい文章にしてほしい」と思うときもあります。

そんなときは、AIに分析して整えてもらえばOKです。

気持ちだけ書き出して、仕上げはAIに任せる。それだけで文章のハードルは一気に下がります。

ブログの書き方を読めば分かるって書いてあるけど、全然わからないじゃないか!詐欺だ、この野郎!!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
以上の文章を分析して。

以上の文章を分析して・・・。こんな曖昧な指示で大丈夫なの??

モイア仙人
モイア仙人

できらぁ!!(Geminiに丸投げ)

1. 感情の強さと表現方法
強い怒り・失望感が表れています。

「詐欺だ!この野郎!!!」という言葉は、極めて感情的で攻撃的な表現です。

背景には「期待していた内容(=ブログの書き方を読めば分かるという主張)に対する裏切られた感覚」があると考えられます。

2. 文脈の想定
「ブログの書き方を読めばわかる」と言われた、あるいはどこかに書かれていた内容に対して、「実際には理解できなかった」もしくは「実用的でなかった」という 実体験にもとづく不満。

情報商材やノウハウ系記事にありがちな「簡単にできる」といったうたい文句への不信感が背景にあるかもしれません。

3. 主張の核
「ブログの書き方を読めば書けるようになる」という言説に対して、実際には書けるようにならない現実を突きつけている。

言い換えると、「理屈を読んだだけでブログは書けない」「実践や経験がなければ無理だ」という主張が裏にあると解釈できます。

4. 表現の改善余地
「詐欺だ!この野郎!!!」といった表現は、誹謗中傷的に受け取られる可能性があります。

建設的に伝えるには、以下のような表現にするとよいでしょう:

「ブログの書き方を読めば簡単に書けると期待していたが、実際にはうまくいかなかった。やはり実践や継続が重要だと感じた。」

まとめ
この文章は、「期待していた情報が役に立たなかった」というフラストレーションと、実用的な知識や実践に重きを置く必要性への気づきを、極端な言葉で表現したものと読み取れます。

感情の背景を理解したうえで、冷静な言葉に置き換えると、他者への説得力や共感も得られやすくなります。

あんな短い文章をこんなに分析してくれるの?AIは働き者だね。

モイア仙人
モイア仙人

私だったら、あんな依頼は無視して終わりだよ。

文章を書いてみて、「この内容で大丈夫かな?」と不安になったら、AIに分析してもらいましょう。AIは文章を整理したり、より自然な形に書き直したりしてくれます。

AIが整えてくれた文章を読むと、新しい書くネタが次々と思いつくこともあります。

ただし、ひとつ注意点があります。AIは“何もないところから”考えることはできないということです。材料となる文章が必要なので、まずは自分で書いてみることが大切です。

文章の出来は気にしなくて構いません。日常で思ったことをどんどん書き留めておきましょう。

長い文章や複雑な分析はAIに任せれば十分です。今は、思考のタネをどんどん増やすための環境が整っているのですから。

テーマを絞って感想を書く

就活時のグループディスカッションを思い出してみてください。

初対面の学生同士がいきなりグループを組まされて、「いやお前と話すことなんて1ミリもないよ!」と思ったりもしますが、議論するテーマが与えられることで、かろうじて会話ができていたかと思います。

それと同じで、文章を書くときもテーマを設定すれば、意外とサラサラと書けたりするものです。

「書く習慣」より引用

書くテーマを決めてから感想を書くほうが、圧倒的に楽です。

「テーマを決める」と聞くと難しそうに感じますが、実際はとても簡単です。

  • 近所のラーメン屋に行った感想を書く
  • 好きなアニメを見た感想を書く
  • 「夏、暑すぎ!!」と思った時の感想を書く

たとえばアニメの場合、1話見ただけで思ったことをそのまま書けばOKです。

『鬼滅の刃』の第1話を見て、「急に主人公の家族が鬼に襲われ、妹まで鬼になってしまった。どうするんだ、これ……」という感想でも立派なテーマになります。

『鬼滅の刃』に関する感想を以下のように書き出してみました。

  • 鬼!?鬼ってなんだ??
  • 主人公は運よく助かった。
  • 鬼になると牙ができるけど、なんか意味があるのか?
  • ねずこ?たんじろう?変わった名前だな。

最初の1話なんて、登場人物の名前は簡単に覚えられません。それでも、思ったことを書くだけで十分です。

日記やメモのテーマは、映画や本の感想だと特に書きやすいです。見たばかりの内容なので、記憶が鮮明で言葉が出やすいからです。

反対に、「何でもいいから自由に書いて」と言われると急に手が止まります。テーマを自分で用意しなければならないからです。

これは、知らない人といきなり会話するときに「何を話せばいいの?」と困ってしまう状況と似ています。

とにかく文章を書こう

文章を書くことは、ストレス発散にもなります。

まずは誰にも見せない前提で書くことがおすすめです。

どれだけ文句を書いても、文章の形がおかしくても、誰にも指摘されることはありません。気にせず思ったことをそのまま書いてみましょう。

書くことで頭の中が整理され、心も軽くなります。

この記事のおさらい
  • 自分語りでいいから書いてみる
  • 修正はAIが修正してくれる
  • 書かないと記憶はなくなる
  • 下手くそ文章でもいい
  • 誰にも見せない前提で書く

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