- バイトを辞めたいと言ったら、上司に怒られるんじゃないか
- 今まで一度も仕事を辞めた経験がないから、どう切り出せばいいかわからない
- 退職させてくれないという怖い体験談を見て不安になっている
辞めた経験がない人ほど退職する時に不安になります。
結論として、過度な心配は不要です。バイト先の上司は、あっさりと退職を受け入れてくれます。 なぜなら、学生の入れ替わりは店舗にとって想定内の出来事だからです。
法律で「退職の自由」が保障されている以上、店側も無理に引き止めるリスクを冒したくないからです。
- 上司が退職をすんなり認める理由
- 深刻なハラスメント被害にあっている場合は退職代行を依頼
- とりあえず退職すると言ってみる
パワハラ・セクハラされた経験があるなら、退職の話を上司とする必要はない

一般的な上司であれば、退職の申し出はスムーズに受け入れられることがほとんどです。基本的には1対1での面談となりますが、過度に恐れる必要はありません。
しかし、職場でパワハラやセクハラを受けている場合は状況が異なります。
加害者である上司と密室で対峙することは、精神的にも大きな苦痛を伴い、現実的ではありません。
ハラスメントを行うような上司との直接交渉はリスクが高いため、法律の専門家である弁護士を頼ることを強く推奨します。
無理に自分で伝えようとせず、「弁護士による退職代行」への依頼を検討しましょう。
上司に直接バイトを辞めたいと言えば、意外と退職が成立する6つの理由
上司自身が退職する時の手続きに慣れているから

ゼミが忙しくなるので、今月いっぱいで辞めたいです

引っ越しが決まったので、来月15日に退職します
アルバイト先では様々な理由で辞める人がいます。特に学生が多い飲食店などでは、1年間に何人も入れ替わることが一般的です。
上司は初めて退職を申し出るスタッフへの対応にも慣れています。退職に慣れていないと、以下のような状態になりがちです。
- 緊張して言葉が出ない
- 前置きが長くなりすぎる
- 不安で声が小さくなってしまう
学生バイトが多い職場の上司であれば、うまく伝えられない相手でも問題なく対応してくれます。
「バイトが辞めること」は毎年の恒例行事であり、想定内の出来事だからです。
上司はスタッフの入れ替わりを前提に店の運営を行っています。「辞めたい」と伝えても、怒られることはほとんどないので安心してください。
バイトが上司と退職の相談を直接相談するから
退職を伝える際は、トラブルを避けるためにも上司と1対1で直接話し合うことが重要です。
「根回しが必要?」「どう切り出せばいい?」と難しく考える必要はありません。
上司に時間を取ってもらうだけで、あとは向こうが退職の段取りを進めてくれます。
まずは以下の言葉で、話し合いの時間を確保しましょう。
実際に上司と話す内容は、主に以下の3点です。
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いつまで働けるか?(退職日)
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どうして辞めるのか?(退職理由)
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「今までありがとうございました」(感謝)
何を話せばいいか迷ったら、「勉強が忙しくなるので、2週間後に辞めさせてください」とシンプルに伝えれば問題ありません。
法律上は「2週間前」の申し出で退職が可能ですが、職場の状況に合わせて「2週間後か、1ヶ月後か」を相談するスタンスを見せれば、より円満に退職できます。
退職の相談をする際、店への文句ばかり言ってしまうと上司も感情的になり(キレてしまい)、話がこじれる原因になります。
ネガティブな退職理由で揉めないための方法は、以下の記事で解説しています。
「バイトが辞めること」は労働法で保障されているから
いくら上司が怖くても、会社側はアルバイトの退職を受け入れるしかありません。なぜなら、民法によって「退職の自由」が保障されているからです。
民法第627条には「雇用の期間に定めがないときは、解約(=退職)の申入れから2週間が経過すると雇用契約が終了する。」とあります。 労働相談Q&Aより引用
これは正社員だけでなく、大学生アルバイトにも適用されます。
「人手不足」や「会社の都合」で、あなたの法律上の権利を奪うことは会社にはできません。
退職を伝えると、以下のような理不尽な理由で引き止められることがあります。
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「代わりのバイトを探してこい」
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「就業規則(3ヶ月前申告など)を守れ」
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「上の許可が降りない」
これらは法律上、強制力がありません。
裁判をしてまでバイトを辞めさせないメリットは会社側にないため、意思を貫けば上司も認めざるを得ないのが現実です。
「単位が危ない」もっとも退職できる理由
大学生がバイトを辞める際、「留年」を理由にするとスムーズに退職できます。
なぜなら、大学生にとって生じる損害が大きすぎるからです。
- 1年間の学費が増える
- 就活の負担が増える
- 親との関係が悪化する可能性が高まる
店側としても、学生の人生を狂わせてまで働かせたいとは思っていません。
ある店長は「仕事のせいで留年したと言われるのは、寝覚めが悪いし責任が重すぎる」と語っています。
留年の補償(学費の肩代わりなど)をしてくれるバイト先は制度上ありません。
そのため、「勉強に専念したい」という申し出に対し、上司は「責任が取れないから辞めさせるしかない」という判断を下すことになります。
大学生がバイトを辞める理由は形式的な理由でもいいから
ネットで退職理由を検索すると様々なアドバイスが出てきますが、大学生ならそこまで深刻に考える必要はありません。
凝った言い回しや、あなただけの特別な理由(オンリーワンの理由)を考えるのは時間の浪費です。多くの学生が使っている「定番の理由」を使いましょう。
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勉強が忙しくなってきたから
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就活やインターンに力を入れたいから
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履修単位が増えて両立が難しいから
「ネットにある定番の理由で本当に大丈夫?」と不安になるかもしれません。
しかし、法律上は退職時に「具体的な理由」を告げる義務はありません。民法では、退職の意思を伝えてから2週間が経過すれば契約は終了すると定められています。
つまり、理由はあくまで円満に辞めるための「建前」でいいのです。失礼がなく、誰も傷つかない理由であれば問題ありません。
当サイトでは、最も角が立たず納得されやすい「勉強が忙しい」という理由を推奨しています。
他にも辞める理由について解説しました。
バイトを無理やり引き止めても、トラブルのもとになる

人手不足だから、代わりの人を見つけるまで退職は認めない。
そんな強引な引き止めを行う会社が存在します。
責任感の強い学生ほど「自分が残らなきゃ」と考えてしまいがちですが、それは間違いです。
実は、退職を引きとめたスタッフを無理やり働かせることは、会社にとって巨大なリスクとなります。
モチベーションの低い状態で働かせると、以下のようなトラブルを招くからです。
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不適切な動画投稿などの「バイトテロ」
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接客態度の悪化による客とのトラブル
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職場内での不満や悪口の拡散
特に「バイトテロ」は致命的です。
もし炎上の原因が「違法な引き止めによるストレス」だと発覚すれば、店は社会的な信用を失い、最悪の場合は閉店に追い込まれます。
まともな経営能力があるオーナーなら、こうしたリスクを避けるため「辞めたい人は速やかに退職させる」のが鉄則です。
リスクを無視して引き止めるような会社には未来がありません。もし話が通じない場合は、弁護士(退職代行)に依頼して辞めるべきです。
まとめ:大学生はバイトを辞めたいと言ってみよう
大学生が主に働くバイト先のほとんどの上司は退職を認めます。
辞めるバイトに慣れているし、辞める人を無理に残しても仕方ないからです。
強引に引き止めて、バイトテロなんてされたら、その職場は終わりです。
- 辞めるバイトに上司は慣れている
- 退職の手続きは毎年のことだから
- 退職の自由が保障されているから
- 辞める人を残しても、その後が怖いから

