- タイトルだけで内容が分かる本の選び方を知りたい
- 簡単に読める本を見つける方法を知りたい。
- 本を読もうとすると、費用がかさむ
「読めない本を簡単に選べる方法を知りたい」という悩みを持つ人は多いでしょう。
簡単に内容がわかる本の選び方はありません。
結論として本を選ぶコツは、「直感で本を選び、失敗に慣れること」が最も重要です。
図書館を最大限に活用し、気軽に読書を始めることが成功への近道となります。
この記事では、まずは直感で10冊選んでみる方法、失敗を恐れずに挑戦するマインドセットについて、私の実体験を交えながら解説していきます。
【STEP 1】まずは「読めそうな本」を10冊、直感で選んでみる

どんな本から読めばいいですか?
読書を始める時、なるべくなら読める本を選びたいものです。私もどんな本を選べばいいのか迷う時があります。
私が考えるのは、難しく考える必要はない、ということです。
まずは、以下の3つの条件に当てはまる本を、図書館で10冊まとめて借りてみることをおすすめします。
- 興味のある本
- 初心者向けの本
- 最新の本
図書館では最初から最後まで本の中身を見ることができますが、本を借りる時にタイトルや見出しだけで内容は理解できません。
内容を読むくらいなら、借りてじっくり読む方がいいでしょう。

結局読んでみないと、内容を理解できません。
哲学者の岸見一郎氏と古賀史健氏の著書『嫌われる勇気』は、アドラー心理学を分かりやすく解説したベストセラーですが、タイトルだけ見て私は「他人から嫌われる方法を教える本」だなと勘違いしました。
養老孟司氏の『バカの壁』も、タイトルだけでは何が書かれているのか想像するのは難しいでしょう。
読んで体験しなければ、本の内容は分かりません。誰かのおすすめや要約サイトを読んだだけでは、その本の本当の良さを知ることはできないのです。
見出しだけで内容が分からないのと同じで、本を「読む」という行為を通じて初めて、その世界に触れることができるのです。
【STEP 2】図書館を使い倒して、失敗に慣れよう

せっかく選んだのに読めなかったらどうしよう。
多くの読書初心者が抱えるこの不安。
しかし、読書は、あなたのキャリアや人生を左右するようなシビアなものではありません。
深刻に考えすぎです。無理して読書しなくてもいいわけです。気楽に考えましょう。
私はこれまで10年間で何百冊という本を読んできましたが、それでも本選びに失敗することはしょっちゅうあります。
仕事なら上司に小言を言われるレベルです。
しかし、読書は違います。特に図書館を利用すれば、経済的な損失はゼロです。もし読めなければ、ただ返せばいいだけ。
「10冊借りたら、1冊くらいはハズレがあってもいいや」くらいの気持ちで、気軽に挑戦してみましょう。「失敗に慣れる」経験こそが、本選びの能力を鍛えてくれます。
私は以前、図書館で『興亡の世界史 オスマン帝国』という本を借りたことがあります。
歴史好きなので面白そうだと思って手に取ったのですが、専門用語や時代背景が書かれていて、知識が全くなかった私には難しすぎて、ほとんど内容を理解できませんでした。
結局、読めずに返却しました。
しかし、この失敗を通じて、「自分は、ある程度の予備知識がないと専門的な歴史書は読めない」ということを知ることができたからです。
この経験がなければ、また同じような失敗を繰り返していたかもしれません。
本を選ぶ失敗は、ゲームの「コンティニュー」のようなもの。次に進むための貴重な経験だと割り切りましょう。
無理に完読しようとしなくても、また違う本を借りればいいのです。本を読み進めることができなくても、それはあなたの能力が低いわけではありません。
単に、その本と今のあなたの間に「相性」がなかっただけなのです。
まずは、図書館で「タイトルが面白そう」「表紙が好み」といった直感で選んでみましょう。どうせ間違えますから。最初はどんな内容が書かれているかわからないのですから。
完読することにこだわらず、少しでも「違うな」と感じたら、次の本に進んで構いません。
【STEP 3】選び間違えから「どうして選び間違えたのか」を考える
「読めなかった原因を最初から分析すればいいじゃないか?」そう思うかもしれません。
しかし、読書をしていない状態で、自分の「読めない原因」を分析するのは非常に困難です。
これは、テストで白紙の答案用紙を渡されても、採点しようがないのと同じです。何も書かれていない答案に0点をつけることはできても、「なぜ0点だったのか」を分析することはできません。
しかし、何かが書かれていれば、「ああ、ここは間違っているな」と判断することができます。
読書もこれと全く同じです。まずは本を選んで、読んでみるという行動を起こすことで、分析できる材料・とっかかりを作ることができます。
その結果から、「なぜ読めなかったのか?」という原因を分析することで、自分自身の読書の傾向を少しずつ知ることができるのです。
例えば、私の場合は、先ほどの『興亡の世界史 オスマン帝国』で失敗した経験から、「マンガや入門書でざっくりと全体の流れを把握してから、専門的な本に挑戦しよう」という自分なりの読書スタイルを確立しました。
失敗から得た教訓は、次に本を選ぶときの大きなヒントになります。
本を選ぶ時は、最初に自分のレベルを理解することが大事です。しかし、最初から自分のレベルは把握できません。
本を選ぶ経験をすれば「どうして読めないのか」理解できます。
最後
本を選ぶ力は、あなた自身の経験からしか生まれません。まずは「興味がある」「面白そう」という直感で、書店や図書館で気軽に1冊手に取ってみましょう。
読み切れなくても、それは失敗ではありません。あなた自身を知るための、貴重なステップなのです。
- 本を選ぶ能力は数をこなすしかない
- 図書館でいっぱい借りればいい
- 読めない経験から学ぶ
