- ネットニュースがあれば、わざわざ雑誌を読む必要なんてないのでは
- 新しい分野を勉強したいけど、いきなり専門書を読むのは難しくて挫折しそう
- 雑誌はパラパラ読むだけで終わってしまい、知識が身についている気がしない
結論として、効率よく新しい知識を吸収したいなら、「雑誌」を情報の入り口として活用し、そこから書籍へと深掘りするのが最も賢い学習法です。
プロが編集した雑誌は「信頼できる情報の宝庫」であり、図書館のバックナンバーを活用すれば、費用ゼロで質の高いインプットが可能になります。
- ネット記事にはない雑誌ならではのメリット
- 専門書で挫折しないための「雑誌×書籍」の併読テクニック
- 飛ばし読みでもOKな「雑誌の読み方」

とりあえず軽い気持ちで雑誌を読んでみましょう。
雑誌を読む理由
雑誌のメリット1:情報源が広がる

雑誌には、あなたの検索履歴を知らない編集者たちが、「今、これを知っておくべきだ」と時間をかけて集めた情報が詰め込まれています。
ページをめくるだけで、自分の守備範囲外の情報が目に飛び込んでくる。
「偏りのない情報を仕入れられる点」こそが、雑誌最大の強みです。
自分の好きなジャンルの雑誌であっても、その中には予想外の知識が含まれており、自然と興味の幅が広がります。
情報の信頼度においても、雑誌は優れています。
個人のSNSや、取材をせずに書かれたネット記事とは異なり、雑誌にはプロによる編集が入ります。
例えば、PCスキルなら「日経PC21」、歴史なら「歴史人」のように、会社で編集された「確かな情報」を獲得することは重要です。
雑誌は、経済やビジネスの動きを体系的に押さえるのに最適です。
ネットニュースで断片的な速報を追うよりも、雑誌の特集を読むほうが、トレンドの背景や文脈を効率よく理解できます。
雑誌を読んでいれば、その時々の「世の中の空気」を掴みやすいです。
雑誌のメリット2:入り口として利用できる
雑誌を読む最大のメリットは、雑誌から「書籍」へと学びを深められることです。
特に新しい分野を勉強する場合、雑誌と書籍の「併読」は効果的です。
雑誌は図解やイラストが豊富なので、難しいテーマでも直感的に理解できる「参考書」として機能するからです。
知識ゼロの状態で、いきなり数百ページの専門書に挑んで挫折した経験が私にはあります。
専門書は内容が深く、初学者にとっては「地図を持たずに樹海に入る」のと同じくらいハードルが高いからです。
雑誌の特集は数ページで要点がまとまっており、視覚的にも理解しやすく作られています。
雑誌を読めば全体像を掴めるので考えの整理に役立ちます。
まず雑誌で全体像(地図)を手に入れてから書籍へ進む。これが挫折しないための情報収集術です。
雑誌は図書館で借りる
「雑誌も本も全部買っていたらお金が足りない」と心配する人は図書館で雑誌を借りましょう。
最新号は館内閲覧のみの場合が多いですが、バックナンバー(過去の号)であればほとんどが無料で貸出可能です。
これを活用しない手はありません。
効率的に目当ての雑誌と本を見つけるための「3つのステップ」を解説します。
自宅で読みたい雑誌を発見する
まずはAmazonの雑誌カテゴリや出版社の公式サイトで、各月の「特集タイトル」をチェックします。
「今月は『睡眠』について知りたい」「『最新AI活用術』が気になる」と思ったら、その特集が掲載されているのが「何年の何月号か」を特定してメモしましょう。
図書館の検索で雑誌を探す
次に、読みたい雑誌が図書館にあるか検索します。
ここで注意点があります。書籍検索で有名な「Calily(カーリル)」などは、amazonで在庫状況を確認できません。
最寄りの図書館で検索し、もし在庫が遠くの館にあっても大丈夫です。
予約をすれば、最寄りの図書館まで「取り寄せ」ができるので、ぜひ活用しましょう。
雑誌を地図にして、関連書籍を借りる
例えば「睡眠」の特集号を借りたとします。
- 雑誌の図解で「睡眠のメカニズム」をざっくり理解して、その本を借りる
- 記事内で紹介された専門家の本(例:『睡眠の超基本』)をその場で借りる
このセットを行うだけで、知識の定着率は上がります。
図書館には、偶然隣の棚にあった本との出会い(セレンディピティ)もあります。
ぜひ雑誌を入り口にして、図書館という知識の海を冒険してみてください。
雑誌の読み方は飛ばし読みをする

「雑誌を買ったからには、隅から隅まで読まないともったいない」。真面目な人ほどそう思いがちですが、その考えは捨ててください。
雑誌は本来「娯楽」であり、「飛ばし読み」を楽しむものです。
気合を入れて読む必要はありません。隙間時間や気分転換として、パラパラとページをめくるだけで十分です。
「写真や図解だけ見る」「見出しだけ追う」。
そんな軽い読み方でも、脳には「なんとなくの知識」が残ります。
この「なんとなく」が重要です。なんとなくなら1日に3回くらい読めるからです。
雑誌の記事はわかりやすく編集されているため、短時間で全体像をつかむのに最適です。
負担が軽いため、1日に何度も繰り返し目を通すことができ、結果として記憶に残りやすくなります。
事前に主要なキーワードが頭に入っている(=知識のフックがある)だけで、後から関連する専門書を読んだ時の理解スピードは向上します。
また、あえて自分の専門外のジャンルを手に取ってみてください。
普段は見ない農業やファッションの雑誌を眺めることで、ネットサーフィン(検索履歴に基づいた表示)では出会えない「異質な情報」に触れることができます。
読書は「暇つぶし」から始めても全く問題ありません。
読んだ後に作者を調べる

雑誌を読んでいて「面白い」と感じたコラムや寄稿があれば、すぐに「著者の名前」をチェックしてください。
そして、その著者が書いた単行本(書籍)をamazonで探してみましょう。
雑誌が提供する「浅く広い情報」を入り口にし、書籍で「深く掘り下げる」。
この流れを作ることこそ、知識を確実に定着させるための最短ルートです。
また、多くの雑誌にある「書評(ブックレビュー)」のページも見逃せません。
ここには編集部が厳選した「これから注目される新刊」が紹介されています。
雑誌を「良書を探すためのカタログ」として使いましょう。
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記事や書評で気になった本
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記事内の参考文献リストにある本
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面白かった記事の著者が書いた本
これらを「芋づる式」に次々と読んでいくことで、断片的な情報は体系的な「知恵」へと変わります。
雑誌をパラパラとめくり、気になった本があればその場で検索する。これが、知識を深めるための鉄則です。
まずは図書館で、雑誌を借りてみよう
雑誌は、これから学ぶ分野の全体像をつかむための入り口になります。
図書館なら無料ですし、もし内容が自分に合わなくても返却するだけです。
リスクはありませんので、リラックスして活用しましょう。
- 雑誌は図書館で予約できる
- 「飛ばし読み」でいいので、何度でもパラパラ読む
- 雑誌を入り口にして、読みたい本を探す

