- 退職したいと言ったら、店長に怒られそう
- 法律の知識とかわからないから、変なことを言って説教されそう
- やばい上司はバイトを殴るという記事を見て、不安になった。
「退職を申し込むと、上司の反応が厳しいのではないか」という不安を感じる大学生が多いです。
特にブラックバイトに関する情報をネットで調べると、大学生を含むバイトスタッフが不適切な扱いを受ける例が見受けられます。
事前に退職の意志を伝えたにも関わらず、上司から「退職は認めない」と言われたという経験を持つ人もいます。
反対意見もあって、「辞めたいと」言ったら、その日に退職できたという情報もあります。
「どちらのケースが本当なのか」と疑問に思うかもしれません。
正直言うけどほとんど問題なくバイトは退職できます。ただし、退職者に対して強引な引き止めをする会社も存在します。
なので、この記事では退職の話は意外と上手くいくケースといかない時の対処法について解説します。
- 「辞めたい」と言えばどうにかなる
- セクハラ・パワハラされていないなら、退職を申し込む
- 「退職を言えない」3つの理由について
普通の上司なら意外と簡単に退職できる

大学生であれば、「学校が忙しくなった」という理由を伝えれば、スムーズに退職の手続きが進みます。
職場の同僚も納得しやすい王道の理由です。
そもそも、労働者には法律で「退職の自由」が保障されています。
会社や上司が何を言おうと、法律の範囲内であれば退職を阻止することは不可能です。
民法第627条には「雇用の期間に定めがないときは、解約(=退職)の申入れから2週間が経過すると雇用契約が終了する。」とあります。 労働相談Q&Aより引用
会社側ができる抵抗といえば、「退職日を2週間後ではなく、1ヶ月後にしてほしい」と相談してくる程度です。
退職の自由が法的に保障されていること以外にも退職できる理由について、以下の記事で解説します。
まともな職場であれば、これですんなりと終わりです。「拍子抜けするほど簡単だった」と感じる人がほとんどでしょう。
通常の上司であれば、暴言や暴力をふるうこともありません。
そんなことをすれば懲戒処分(減給や解雇など)のリスクがあることを理解しているからです
しかし、世の中には話が通じない「危険なオーナー」も存在します。
「私の職場はまともじゃない」「オーナーが怖すぎる」という考えている人は例外的なケースへの対処法を解説します。
上司が怖いと感じる時の対処法

退職の言い方は「学校が忙しいので、2週間後に辞めます」でOK
大学生であれば、最も角が立たない定番の理由は「勉強(学業)が忙しくなった」です。
迷ったら以下の例文をそのまま使ってください。
この伝え方なら「なぜ辞めるのか」と「いつ辞めるのか」を上司に伝えるからです。
学校が忙しいという理由以外の退職理由については、以下の記事で解説しています。
正直なところ、「絶対に怒られない言い方」は存在しません。どれだけ丁寧伝えても、上司の性格が悪ければ文句を言われることはあります。
重要なのは「上司がどの程度ヤバイ人か」を見極めることです。
「怒鳴られるかもしれないが、暴力やセクハラまではしてこないだろう」と分かっていれば、多少の文句は聞き流せます。
相手のタイプを冷静に判断できれば、気持ちはずっと楽になるはずです。
上司に怒られた過去を思い返す
過去に怒られたトラウマから、「また怒鳴られるのでは」と恐怖を感じてしまうのは人間の防衛本能として当然です。
しかし、怒られるのはあくまで「上司と部下(指導する側とされる側)」という関係があったからです。
退職の意思を伝えた瞬間、あなたはその店の「将来の元従業員(=他人)」になります。
もう指導を受ける義理も必要もありません。
経営者や上司の視点で考えると、辞める人間に説教をするのは時間の無駄です。
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教育しても店に残らない(利益にならない)
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怒るエネルギーが無駄

じゃあ、この人に指導しても意味ないな。さっさと手続きして新しいバイトを探そう
そのため、多くの場合は事務的に手続きが進みます。
もし「最近の若い子は根性がない」といった小言を言われても、真に受ける必要はありません。それは単なる「卒業式のBGM」です。
私自身も過去に、怖いオーナーから「どこに行っても通用しない」と10分間の説教を受けましたが、「勉強になります」と受け流して退職に成功しました。
その数分間を耐えるだけで、面倒なバイトから解放されます。
勇気を出して一歩踏み出しましょう。
【要注意】こんな上司からは全力で逃げてください

ここまで「勇気を出して退職を伝えよう」とお話ししてきましたが、相手が「犯罪レベル」の上司だった場合は話が別です。
「普通に怖い」と「危険」の境界線
もし上司の言動が以下の項目に当てはまるなら、それは「指導」でありません。
暴力などの違法行為をする相手と退職の話をするのは危険です。
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暴力行為: 殴る、蹴る、胸ぐらを掴む、物を投げつける。
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脅迫・恐喝: 「辞めるなら殺す」「家に行くぞ」と脅す。
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悪質なハラスメント: 体を触る(セクハラ)。
過去には「しゃぶしゃぶ温野菜」のブラックバイト事件のように、退職を申し出た学生が店長から暴行を受けた痛ましいケースも実在します。
身の危険を感じる相手に対し、自力で解決しようとするのは非常に危険です。
密室に呼び出されるリスクを避けるためにも、危険な相手には「退職代行(弁護士)」に依頼しましょう。
話が通じない相手には、弁護士が運営する「退職代行サービス」を利用しましょう。
弁護士に依頼すれば、彼らが代理人となって法的に交渉してくれます。
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即日、二度と出社しなくていい
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店長と直接話す必要がない
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未払い給料の請求や、損害賠償の脅しへの対応も可能
費用は数万円(相場は約3万〜5万円)かかりますが、あなたの心と体の安全には代えられません。
最悪の事態になる前に、プロの手を借りて脱出してください。
疑問:怒られない退職方法に関する質問
繁忙期に退職を申し込んでも上司はバイトに怒られない

夏祭りやお盆の時期で店がすごく忙しい。そんな時に辞めると言ったら、ブチ切れられそうで怖い
まともなオーナーなら怒りません。ただし2週間後の退職は成立しにくいです。
「店が忙しい時期に辞めるのは非常識?」と悩む必要はありません。
法律上、繁忙期だろうと閑散期だろうと、退職のルールは同じです。誰であっても2週間前の申し出で辞める権利があります。
まともなオーナーなら、時期を理由に退職自体を拒否したり、激怒したりすることはありません。
ただし、急に抜けられると店が回らなくなるため、「退職日の延長」を打診されるケースは多いです。
例えば、8月1日に退職を申し出た場合、「法律上の2週間後(15日)」ではなく、「繁忙期が終わる25日までいてほしい」と頼まれることがあります。
(例:8月のお盆・祭りシーズンの場合) もし8月1日に「2週間後に辞めたい」と伝えたとしても、店長からこう頼まれるかもしれません。

法律では2週間後だけど、祭りが終わる25日まで手伝ってほしい
残った有給を利用しながら、週2日の勤務でもいいから。
繁忙期に退職を申し出ると、通常は1週間から2週間の勤務延長を頼まれることが多いです。
もしあなたが「お世話になったし、勤務する日数に変化がないからいいだろう」と思えるなら、期間を延長してあげるのもいいでしょう(円満退職につながります)。
しかし、「もう限界! 1秒でも早く辞めたい」と思うなら、断って構いません。
「すみません、学校の予定があってどうしても無理です」と伝えれば、それ以上強制することはできません。
そもそも人手不足は経営者の責任であり、いちアルバイトのあなたが背負うべき問題ではないのです。
まとめ:退職の話をしてみると意外と成功する。ただしパワハラ上司は例外
退職の伝え方は「勉強が忙しいから、2週間後に辞めたい」と言えば、退職はほとんど成立します。
ただし、ブラックバイトだと簡単に辞められません。その時に、暴力・セクハラされた経験があるかないかで対応が分かれます。
暴力的な上司だったら、退職代行に依頼しましょう。
記事のおさらい
- 退職の話は意外と成立する
- 怖いオーナーだと思う気持ちを分析する
- 暴力・セクハラされた場合、バイトは退職代行で即日退職できる
- 文句を言われるぐらいの経験だったら、退職の話をオーナーにしてみる


実は、学校の授業や課題がこれまで以上に忙しくなってしまい、これ以上シフトに入り続けることが難しくなりました。
大変申し訳ありませんが、残っている有給休暇を全て消化したうえで、2週間後の〇月〇日付けで退職させていただきたいです。