- スマホが気になって、なかなか本が読み進められない
- 集中力があれば、本がもっと読めるのに。
- 読書に集中できなくて、いつも途中で挫折してしまう
結論として、読書に集中できないのはあなたの意志が弱いからではありません。
「集中できない自分を受け入れ、短い集中と短い休憩を繰り返すこと」が、読書を継続するために私がしている方法です。
この記事では、集中できないという悩みを抱える方のために、読書を「軽い気持ちで始める方法」、意志に頼らず「環境を整える方法」、そして「質の良い休憩の取り入れ方」について、解説していきます。
完全に集中することは諦める

今日は課題を全て終わらせるぞと気合を入れても、気づけばスマホを触っている・・・。
そんな悩み、抱えていませんか?
たしかに、お腹が空くのも忘れるほど本に没頭できる人もいますが、そうした「プロ級の集中力」を持つ人はごくわずかです。
現代人が集中できないのは、決して意志が弱いせいではありません。スマートフォンから次々と送られるメールやSNSの通知は、私たちの注意を容赦なく散漫にさせます。
気が散りやすい状態は、もはや現代人にとって当然の環境なのです。
無理に「集中力をつけよう」と意識する必要はありません。大切なのは、集中できない自分を受け入れ、気が散りやすい性質を活かすことです。
読書は、「暇つぶし」や「ストレス発散」といった気軽なきっかけで始めてみましょう。
「短い集中」と「短い休憩」を繰り返すことが大事
「集中力がないから本が読めない」という考え方は、今すぐ手放しましょう。読書に必要なのは、一気に読破する集中力ではなく、「短い集中」と「短い休憩」の繰り返しです。
常に全力で読書をすることは不可能です。「集中力は切れてもいい。切れるものだから」と割り切る考え方が大切です。
「短い集中」で読書を軽い気持ちで始める
読書が「しなければならないこと」になると、途端に苦痛に感じてしまいます。
読書はやった方が楽しいけど、絶対にやらなければいけないものではありません。まずは「楽しむ」ことを最優先にしましょう。
完璧主義は手放す
最初から完璧を目指す必要はありません。読書の内容をすべて理解しようと意気込むと、かえって読むことができなくなります。
「30点の出来でもいいから、最後まで読み進める」という意識で気楽に始めましょう。
1回聞いただけで完璧に理解できる人はいません。学校の授業で満点を取れる人が少数派だったように、読書も最初から完璧を求めなくても良いのです。
読書に失敗はありません。そもそも、失敗せずに上手くいくことなんてないのです。気楽に始めるためにも、まずは図書館で本を借りてみましょう。もし選び間違えたと感じても、無料なので大丈夫。

気軽に試して、自分に合う本を選べばいいわけです。
スキマ時間で読む
読書はスキマ時間で読みましょう。1時間ずっと読書することは無理だからです。
自分にとって興味のある本ならスキマ時間でも読めます。
スキマ時間は以下の例があります。
- 寝る前の時間
- 食事の後
- お風呂が沸くまでの時間
集中力がたった10分しか続かない人でも、その短い時間を繰り返し活用しましょう。10分の読書を12回繰り返せば、合計2時間です。
10分の読書ならスキマ時間で本を読むことができます。
私自身も、1時間ずっと集中し続けるのは無理です。約30分間作業をしたら、いったん休憩を挟むようにしています。
3〜5分程度の短い休憩を入れることで、集中力を効率的に持続させることができます。
メモや感想を自由に書く
読書を楽しくする方法は、メモ書きや感想を書くことです。誰にも見せない前提で、読んだ内容について自分の言葉でメモを取ったり、感じたことを書き出してみましょう。
これにより、自分の思考が整理されるだけでなく、本に対する理解も深まります。

SNSでダメ出しされるのが怖いけど、誰かに感想を聞いてほしい
せっかく感想を書いたけど、自分の文章に自信がないのは当然です。
そんな時はAIに相談してみるのもいいでしょう。ドラえもんに相談するのび太のように、気軽にAIを頼ればいいのです。
【環境作り】意志に頼らず、環境を整える
「意志の力で集中力を上げる」という考え方は、実はあまり効果がありません。その意志を持ち続けること自体が難しいからです。
「意志だけで読めるなら、みんな集中できているはずだ」と割り切って考えましょう。自分の行動を意志だけで変えようとしても続かないため、周りの環境を変える方が圧倒的に早いのです。
スマホを物理的に遠ざける
気が散る最大の原因であるスマートフォンから、物理的に距離を置きましょう。
読書を始める際は、スマホを作業机から離れた棚にしまったり、別の部屋に置いたりするなど、手元にない状態にするのが非常に有効です。
スマホが目に入ると、つい触りたくなってしまうものです。これはスマホが「ついやってしまうように」作られているからです。
目に見えない場所に置いておくだけで、誘惑は大幅に減ります。
デジタルツールとの付き合い方を見直す
メールやSNSの通知をオフにするだけでも、集中力は格段に上がります。
私は作業中にメールに返信しません。使用しているSNSの通知音を消すことは、ネットで調べられます。
昭和の時代にはなかった通知を最初から見なければ、無駄な時間の浪費を防ぐことができます。
緊急の連絡は電話が来るはずです。メールやSNSの通知は、後で確認すれば十分です。
場所を変えてみる
自宅で集中できないなら、思い切って場所を変えてみましょう。
図書館やカフェなど、読書に適した環境に身を置くことで、自然と集中できる状態を作り出すことができます。
自宅だと誘惑が多いものです。パソコンがあれば楽しい動画を見放題、漫画やゲームもすぐに手が届きます。
図書館で本を読むときも、カバンの中にスマホを入れて机には出さないようにしましょう。意志に頼るのではなく、集中せざるを得ない環境を自ら作り出すことが、読書を成功させる近道です。
「短い休憩」で疲れを予防する
読書の効率を上げるには、「疲れてから休む」のではなく、「疲れる前に休む」ことが非常に重要です。
休憩中にダラダラ過ごすのではなく、質の良い短い休憩を挟むことで、集中力をリセットし、次の作業へのモチベーションを高めることができます。
タイマーを使って強制的に休む
何分作業したか、どれくらいの割合で休むかではなく、「時間が来たら必ず休む」と決めることが大切です。
私は30分のタイマーで作業時間を測っています。タイマーが鳴ったら、作業の途中でも強制的に中断することが重要です。
「せっかく集中力が高まってきたのに、もったいない!」と思うかもしれませんが、心配はいりません。
軽い運動を挟んだところで、作業していたことは忘れていないからです。
たった1分でも運動する
「1分ジャンプ」です。その名のとおり、立ち上がって、その場で1分ほど跳び続けるだけです。
ジャンプによりふくらはぎの筋肉が動くことで、重力によって下半身に溜まった血液や老廃物が上半身に流されていきます。
「おうちストレスをためない習慣」より引用
わずか1分間ジャンプするだけでも、ふくらはぎの筋肉が動き、血流が改善され、脳への酸素供給量が増加する効果があります。
ランニング30分や1日1万歩といった本格的な運動は必要ありません。私は1分間のジャンプの他にも、足を振ったり、かかと上げをしたりする軽い運動をしています。
1時間に1分でも動くことを習慣にすれば、1日10分以上の運動ができます。
目を1分間閉じる
長時間の読書やパソコン作業は、目の疲れを引き起こします。目が痛いと読書するのが嫌になります。
この疲れを回避する1番簡単な方法は、定期的に目を閉じることです。
何かを考えないのは難しいですが、「何も見ない」のはとても簡単です。目を閉じてしまえばいいからです。
アラーム設定を1~3分にすることで、そのまま寝てしまうことも防げます。
長時間まとめて目を閉じるより、定期的に目を閉じた方がいいです。疲れてから休むのではなく、疲れる前に目を閉じます。
最後
集中力がものすごいある人は精神面を鍛えている人です。そんな人はゴロゴロ転がっていません。
私の集中力が持つのはせいぜい30分くらいです。集中力があれば読めると思わずにまずは短い時間と短い休憩を繰り返してみましょう。
- 集中力が持つのは30分くらい。
- 完璧主義を捨てる
- 環境を変えてみる
- 定期的に運動する