- 「大学よりもバイトを優先しろ」と理不尽なことを言われている
- 断りきれずにシフトに入っているけど、このままだと留年しそうで不安
- ゼミや勉強が忙しいのに、人手不足を理由に辞めさせてもらえない
職場で「学校よりも職場を優先しろ」という上司がいます。バイトと勉強どっちを優先させればいいのか迷う人もいるでしょう。
結論として、学業を優先してくれない職場であれば、今すぐ退職・転職することを強くおすすめします。
なぜなら、無理をして働いた結果あなたが留年したとしても、バイト先は追加の学費や就活への悪影響について責任を取ってくれないからです。
そこで留年したら自分が大変な思いをすることについて解説します。
「働け」とは言うけれど責任は取らないブラックバイトから抜け出し、あなた自身の将来と大学生活を守るための判断基準を解説します。
- 留年が大学生にもたらす「金銭的・社会的リスク」
- バイト先の無責任な実態
- バイトより大学生活が大事
大学生はバイトよりも勉強を優先しよう
大学生にとって、絶対に避けるべき事態が「留年」です。
留年をしてしまうと、以下のように学生本人にとって大きなデメリットしかありません。
- 学費が増加する(年間約60万円)
- 奨学金が停止する
- 面接官に「どうして留年したの?」と聞かれる
- 親に怒られる
留年を親や面接官に隠すことは難しいです。
留年の原因として多いのが、労働法を無視する職場環境です。
しかし、あなたが留年しても、バイト先の店長や上司が責任を取ってくれることはありません。
今の職場にとって、あなたが留年するかどうかは関係ないからです。
上司から「給料をもらっているのだから仕事を優先しろ」などと言われることがあるかもしれません。
しかし、それはあくまで会社側の都合です。あなたの将来や学業の進行を考えての発言ではありません。
その言葉に従って無理にシフトに入り、結果として困るのは大学生である「あなた自身」です。
上司は「働け」というだけで、学生の将来や学業の進行についての責任は取ってくれません。困るのは大学生本人です。
【バイト先は何もしない】大学生が留年してはいけない理由:3選
大学生が留年して困ることを以下の3つにピックアップしました。
会社は留年の責任を取らないで、大学生が責任をとってしまうケースについて解説します。
- 留年して1年間の学費を払うことになる
- 就活の負担が大きくなる
- 両親との関係が悪化する可能性がある

留年した責任は、大学生の「自己責任」と会社は考えている。
1年間の学費が追加される:国立でも年間約53万円

まず、現実的な数字を見てみましょう。留年すると、以下の追加学費が発生します。
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国公立大学:約53万円
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私立大学:約93万円
1年間の学費は学生本人やその家族にのしかかります。
どれだけバイトに貢献しても、バイト先がこの追加学費を負担してくれることは基本的にありません。
もし、あなたの職場が「テスト期間中でも強引にシフトを入れる」ような場所であれば、即座に退職を検討すべきです。
学生がバイトのせいで留年したと告げても、会社側の反応は冷ややかなものです。

残念だったね。でも、忙しくても4年で卒業する子はいるから、自己管理の問題だよ。これからも頑張ってね。
このように、「留年の原因はあくまで学生個人の能力不足」として処理されます。当然、学費を補填するために時給を上げてくれるような配慮もありません。
「働け」と命令はするが、その結果(留年)に対する責任は一切取らない。
そんな都合よく学生を「使い捨て」にする職場からは、一刻も早く逃げてください。
退職は悪いことではありません。自分の身を守るための正しい選択です。
大学生がバイトを簡単に辞められる理由について以下の記事で解説しています。
就活の負担が増加する:留年した理由を考える必要がある

就職活動の面接では、留年した学生に対して面接官が「どうして留年したのですか?」と質問します。
これは意地悪ではなく、履歴書の在学期間(5年以上など)を見れば当然湧いてくる疑問だからです。
しかし、この質問に対して納得のいく説明をするのは非常に困難です。
特に「バイト先が学業より仕事を優先させたから」という理由は、面接官には通用しません。
面接官はこう判断します。
「シフトで揉めることがあっても、自己管理をして4年間で卒業する学生は他にたくさんいる。この学生は不真面目なのでは?」
他責(他人のせい)にするような回答は、かえって評価を下げる原因になります。
結局、苦しい留年の言い訳を考え、面接で冷や汗をかくのは大学生自身です。
どれだけそのバイト先に尽くしたとしても、会社側からの就活サポートは期待できません。
留年した言い分を考えるのは大学生自身です。一方で、職場からの就活サポートは期待できません。

就活の支援? それは君自身の問題だから、自分で頑張って。
学費という金銭的ダメージに加え、就活での説明責任という精神的ストレスまで背負うのはあなたです。
会社はあなたが留年しても、知らんぷりを決め込むでしょう。
どれだけ尽くしても見返りのない「ブラックバイト」からは、早めに退職するのが賢明です。
両親との関係が悪化する可能性がある:仕送りがなくなる

多くの大学生は、学費や生活費を親からの仕送りに依存しています。
そのため、留年が決まった際、必ず訪れるのが「親への報告」という最大の難関です。
「遊んでいたから留年したのか?」と怒られるのは想像に難くありません。しかし、叱責だけで済めばまだいい方です。
留年によって親の信頼を失うと、以下のような最悪の事態を招く可能性があります。
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仕送りの減額・停止
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学費支払いの拒否による退学
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親子関係の断絶(家庭崩壊)
留年は単なる学業の遅れではなく、学生生活そのものを脅かすリスクがあるのです。
留年しても両親が仕送りを続行してくれる場合もあります。しかし悪化した場合、留年して退学もありえます。
一方で、あなたが留年して親と揉めたとしても、バイト先がそのトラブルに関与することはありません。
仮に、激怒した親が職場にクレームを入れたとしても、店長や会社側はマニュアル通りの対応で逃げるだけです。

私どもとしても、学業に支障が出ない範囲で頑張ってほしいと伝えたつもりでした。このような結果になり申し訳ございません。
今後は相談しながら、シフト管理を徹底いたします
このように、表面上だけ謝罪して終わりです。
「罰則がないから、その場しのぎで謝ればいい」と考えているため、留年費用の肩代わりなど絶対にあり得ません。
結局、親と向き合い、人生の修正を迫られるのは大学生本人です。
無責任な職場に振り回されて、大切な家族との関係を壊さないようにしてください。
大学生は留年したらやばいから、違うバイトを探そう
学業を優先してくれないコンビニなら、違う職場に転職することを考えておきましょう。
コンビニの勤務経験がある大学生なら高い確率で雇ってくれます。
- コンビニの経験があるから採用される
- 時給が大きく下回ることはない
- 大学を優先してくれる職場は存在する
バイトするなら、前祝い金がもらえる職場に採用された方がいいのです。金銭的に少しでも楽になりましょう。
いざ辞めるとしたら以下のように言えば基本的に退職できます。
勉強が忙しいので、2週間後に仕事を辞めたいです。留年して両親に迷惑をかけるわけにはいきません。
これを言えば辞められます。2週間後に辞めたいと言えば理由に関係なく退職が成立します。
留年以外の理由で辞めたい場合は以下の記事を参考にしてください。
上司が反対しても関係ないです。留年してもコンビニは大学生に対して何も支援をしないからです。
経済的に困っていないなら、大学を優先してくれない職場とはサヨナラしましょう。
まとめ:留年して大損するのは大学生。留年するぐらいなら退職しよう。
本記事では、留年が大学生にもたらす多大な損失と、それに対するバイト先の無責任さについて解説しました。
もし、バイト先の上司が「学業より仕事を優先しろ」と迫ってくるなら、それに見合うだけの見返りがあるべきです。
しかし現実には、学生側にメリットは一つもありません。
「学生の人生や留年の責任なんて知ったことではない」。これが、いわゆるブラックバイトの本音だからです。
- 全責任は自分へ:損をするのは学生だけで、会社は助けてくれない
- 経済的・社会的損失:数百万円の追加学費と、就活での不利
- 留年すると、親との関係が悪化する可能性がある
- 会社は大学生が留年しても助けてくれない。
留年して困り果てるのは、結局のところ「あなた自身」です。
無責任な会社に期待するのはやめて、自分の将来を守る選択をしてください。

