- 同じ本を読むようになった体験談を聞きたい
- どんな本を始めに読めばいいの?
- どうやって同じ本を読むようになったの?
同じ本を読むようになった時期は、私が20代後半の頃でした。
今思い返せば、同じ本を読むようになった理由は、その方法がやりやすかったからです。
この方法は、読書を「ゼロから始める特別なもの」ではなく、「すでに持っている知識を活かす反復練習」に変えてくれます。
この記事では、読書が苦手だった私がどのようにしてこの方法にたどり着き、実践したのか、そしてこの方法がもたらす「読む技術」の向上や、知っておくべき注意点まで、私の実体験を交えて解説します。
読書で反復しなかった過去の自分
今の私は、読書をする際に同じ本を何度も読んでいます。この方法は非常におすすめです。
しかし、なぜ20代後半になるまで同じ本を繰り返し読むことがなかったのか、不思議に思う人もいるかもしれません。
私が同じ本を読めなかった理由について、過去を思い出しながら書いていきたいと思います。
30歳が目前に迫り、「このまま本を読まないのはまずいのではないか?」と思い、読書を始めるようになりました。ちなみに役所の契約職員で週5勤務。
読書を始めた頃、1冊の本を読んだら1度読んだからそれで終わりでした。小説や真面目な本、自己啓発本など、どんなジャンルでも読み返すことはありませんでした
この頃に読んだ本はタイトルを思い出せません。
「復習が大事」ということは、子供の頃から勉強を通して知っていました。学校や塾の先生に「予習・復習は大切だよ」と教えられた覚えは誰にでもあるはずです。
算数の問題集を何度も解くことで、理解が深まるのを実感しました。他にも、繰り返しによってできるようになったことはたくさんあります。
- 漫画(DB)を何度も読み直す
- 漢字を何度も書き直す
- 自転車の運転は、何度も乗ることで慣れた。
同じことを繰り返せば上達することは、身をもって学んでいました。
しかし、なぜか自分の時間で読書をする時だけは、その経験を活かせませんでした。
当時の私は、読書を無意識のうちに「ゼロから始める特別な行動」だと考えていたのかもしれません。
自転車の運転や勉強で反復が有効だと知っていたのに、なぜか読書にはその知識を応用できなかったのです。
AIに聞いてみたら、「あなたには読書をする強い興味がなかったのです」と言われました。確かに、当時の私はなんとなく本を読んでいたのが事実です。
適当にやっていたテレビゲームでさえ、何度も繰り返せば上手くなることはわかっていました。
なぜ反復すればできることを、20代後半の私が読書に応用できなかったのか、いまだに不思議に感じています。

読書に対して真面目じゃなかったから?

真面目じゃなくても気付けたはず。本当にわからない。
読んだ本を何度も読むようになったきっかけ
どうして、読んだ本を何度も読むようになったのかと言えば、「どんな本でも大量に読める速読の本」を読んだからです。
この本を選んだ理由は、図書館でなんとなく借りたからです。内容もネットで事前に調べてはいませんでした。
この本に書かれていたことは読んだ本を何回も読めば、知識が身に付いて速読できるようになりますと言うことを私は知りました。
この本に書かれていたことは、「読んだ本を何回も読めば、知識が身につき、速読できるようになる」ということでした。
「1度読んだ本を何度も読めばいいのか」という方法なら、とりあえずやってみようと思いました。
その理由は以下の通りです。
- 読んだ本なら何度も読めそうだから
- 15分間隔で読めばいいから
- 新しい本を買う必要がないから
私はどんな本なら何度も読めなそうかなと考えていました。
ちょうどその頃、信長の野望を武田家で攻略中だったので、信長の野望・武将ファイルを読んでみました。
タイマーで15分と時間を区切ったところ、楽に読めました。武将の名前はゲームで覚えていましたから。
次に、武田家の本を読んでみようと当時の私は思いました。
武将の名前や合戦の名前は覚えていたし、最終的に武田家が勝頼の代で滅亡してしまうことを知っていたので、「読めそうだな」と見切り発車しました。
100%理解したかと言われたら、かなり怪しいですし、いまだに武田家のことを完全に理解しているわけではありません。
しかし、一冊を一度読み切った後、何度も読み返せるようになりました。「こんなにたくさんの城があったのか」と読んでいて驚いたものです。
読めた要因は、武将の名前や合戦のことを知っていたからです。事前に知っていることがあるということは、予習をしたのと同じです。
一度読み切ってしまえば、15分での読み直しは非常に有効だと実感しました。
読書をする時に、まっさらな状態で始める必要はありません。すでに持っている知識や経験に関する本を反復する方が、楽に学習できます。
これは難しいことではありません。誰でも、何度も繰り返していれば何かを覚えたり、習得したりすることはいくらでもあります。
- テレビゲームを何度もしていれば、上手になる
- 学校のプールの授業で、何度も泳いでいるうちに泳げるようになる
- 友達の電話番号を覚える
【実践編】誰でもできる!「同じ本を何度も読める」4つの要因
要因その1:図書館で趣味に関する初心向けの本を選んだから
本の選び方が大事です。
本が読めるようになる要因は、本選びが鍵を握っています。今でも本選びに失敗したら、読めない可能性が高いです。
- 興味のある本(ゲーム・アニメ・料理・旅行・趣味)
- 初心者向けの本(図解が多い・イラストが多い・内容がコンパクト)
- 最新の本(貯金5年以内)
私は最初、本選びに関して何度も間違えました。「私、けっこう頭いいから」と思い上がっていたからです。
間違えまくりましたが、図書館で本を借りていたので、金銭的な損はしませんでした。
図書館で自分にとって楽に読める本を選んだことが読書習慣が続いている要因です。
スキマ時間で1章読む
読書のためにまとまった時間を取る必要はありません。会社の休憩時間、出勤前の時間、夕食後のリラックスタイムなど、この時間帯なら15分のスキマ時間を活用できます。
15分という時間の根拠は、学校の朝読書が15分だったからです。
15分の読書は最初だけ少し辛く、「あれ?意外と15分って長いな」と戸惑いました。
しかし、「テレビゲームなら1時間もできるのだから、15分ぐらい読書できるだろう」と考えたら、スキマ時間の15分で読むことが習慣化されました。
スキマ時間で1章を読もうとすると、自然と頭の中で音読しなくなります。早く読むためには、いちいち頭の中で言葉を考える余裕がなくなるからです。
感想は後でいい
読んだらすぐにアウトプットしなさい、と主張する人が多いです。しかし、知識が定着していない時はアウトプットしなくても構いません。
最初のうちは、読むことだけに集中しましょう。感想やまとめは、5回ほど読んでからで十分です。
感想を書くことを目的に読書を始めると、読書のハードルが高くなります。しかも、何が正しいのかわからないうちに行動することは控えるべきです。
例えば、何が危険か分からないまま外国へ行ったら、トラブルに巻き込まれる可能性があります。事前に知識があれば防げることはあるので、まずは読むことに集中する方が安全です。
やってよかったこと
読書に対する心理的ハードルが下がった
これが、この方法の最大の成果かもしれません。かつて私を悩ませていた「読書は難しいこと」という固定観念が、いつの間にか消えていました。
気持ちは行動しているうちに変わっていくものだと実感しています。
15分の読書を10年以上積み重ねた結果なのでしょうか。どうやら、行動した後に気持ちが変化するようです。
始める前は「嫌な気持ちになりそう」「失敗したらどうしよう」と思うかもしれませんが、図書館で簡単な本を借り、一度読んだ本をスキマ時間で何度も読み返せば、読書はできるようになります。
読めなくてもお金の失敗はないので、安心して読書を続けることができるようになりました。
読む技術が上達する
同じ本を何度も繰り返し読むという方法を続けると、本を読む技術が向上します。料理と同じで、読書も回数を重ねることで技術が上達します。
簡単に言ってしまえば、読書に対する慣れです。慣れればできます。
- 見出しを読めば、内容を予測できる
- メモを取りながら書く
- 見開き1ページ見ただけで内容をなんとなく理解する

新しい本を読まないと知識が増えないのでは?
新しい本を読んだ方が知識は増えそうです。しかし、一冊の本を5回ほど読んでも、意外と理解できていないものです。
なぜなら、その本の内容をアウトプットしていないから。5回ほど読むと、その本に対して新鮮味がなくなってきます。
そこで、感想を書いてみてください。おすすめの方法は、時間を15分に制限し、紙やエクセルなどに1章ごとに感想を書いてみることです。
- やってみようと思うこと
- 読んでみてビックリしたこと
- 俺の考え間違っていたじゃんと思ったこと
こうして書き出そうとすると、意外と手が止まってしまいます。もし手が止まった章があれば、その章を何回も読んでみましょう。
例えば、私は『睡眠の超基本』という本を読み、「カフェインを含む飲み物を夜遅くに飲むと眠れないので、午後2時以降は飲まないようにしてください」という部分を読みました。
感想を書こうとしたとき、「あれ?夕方までだっけ?午前中までだっけ?」と書けなくなりました。
そこで、カフェインを飲む時間に関する見出しを探し、該当するページを読み返してみる、というように活用しました。
注意すること
なんでもできると思い込んでしまうこと
ご提示いただいた文章を、より自然で読みやすい形に修正しました。
なんでもできると思い込んでしまうこと
一冊の本を何回も読んでみた結果、正直、私はかなり嬉しくなりました。「この方法なら、どんな本でも読めるようになるじゃないか!」と、自分が頭よくなったと舞い上がりました。
舞い上がるのは良いのですが、一時期は周りの人を馬鹿にするような考えに陥っていました。
本を読むと嬉しくなって、万能感に満たされます。しかし、今考えると、頭はそれほどよくなっていませんでした。私はその後すぐに図書館で色々な本を読んでいたので、考えが偏ることなく、いわゆる陰謀論に陥ることはありませんでした。
最初に気分が良くなり、万能感に満たされる。ここまでは問題ありません。魔法を倒して、お祝いしているようなものです。
その後に他人のことを誹謗中傷しないことが大事です。考えが偏らないためには、同じ分野の違う著者の本を読んでみましょう。
読書不足の知識で行動すること
知識もないのに無闇に行動することは本当に危険です。よくわからないまま「YouTuberになるぞ!」と意気込むような話です。
いやいやいや、ちょっと待ってください。
本を読んでから行動しても遅くはありません。
将来なりたいと思うことは良いですが、まずは準備をしてからです。YouTubeを始めるなら何が必要で、どれくらいの作業量があるのか、本を読めばわかります。
まずは知識を得て、それができるかどうかを判断するための材料を揃えましょう。最初のうちは、本を読めば知識はどんどん増えていきます。図書館に行って本を読めばいいだけなのです。
最後
本を何度も読み直した方がいいです。回数を重ねるほど本を読むハードルがどんどん下がります。
私の過去の読書の記憶を思い返したけど、あんまり覚えていません。思い出そうとしたけど。
なんで反復を重ねてできる原理を読書に応用しなかったのか・・・謎です。
- 読書した時は、何故か反復をしなかった。
- 何回も読んでいれば慣れて読めるようになる
- 感想は5回くらい読み返してからでいい
- 15分のスキマ読みでいい