読みたい本がわからないなら、自分の悩み・興味に関する本を読めばいい

読書
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  • 本を読みたいけど、どんな本を選べばいいかわからない
  • 交通事故が怖いという理由で本を選んでいいの?
  • 「難しい本を読まなきゃって思うと、プレッシャーで続かない

「読みたい本がわからない」という悩みは、読書へのプレッシャーを捨て、今の悩みや興味をヒントに、最も簡単な本からスタートすることで解決できます。

この記事では、読書へのプレッシャーを捨てる具体的な方法から、「悩み・趣味・疑問」を読書のテーマに変える発想法、そして「映像作品の原作」や「図書館」を活用した最強の読書スタートダッシュ術までを、ステップ形式で詳しく解説します。

ステップ1:まず、読書への「プレッシャー」を捨てる

私たちが「読みたい本がわからない」と感じてしまう最大の原因は、読書に対して知らず知らずのうちに「〜すべき」という思い込みを抱えてしまっているからです。

「役に立つ本を読まなければいけない」

こうした思い込みが、読書のハードルを無駄に高くし、「読みたい本がわからない」という状態を生み出します。

まずは、自分の興味を最優先にして“自分本位で読む”ことが大切です。

そのために必要な「読書の心構え」について、初心者にもわかりやすく解説していきます。

「難しい本・タメになる本を読むべき」は後回しでいい

「役に立つ本を読むべき」という考えは、いったん脇に置いて構いません。

私たちは義務教育の中で、「読書=勉強」「読書=努力すべきもの」と刷り込まれてきました。

その影響から、「ビジネス書のような役立つ本を読むべき」といった思い込みを抱きがちです。

しかし、断言します。学校を卒業したら、読書は“楽しむこと”が何より大切です。

あなたが今、釣りに夢中なら、無理して難しい哲学書を読もうとする必要はありません。

むしろ、釣り雑誌やプロアングラーのエッセイを読む1時間のほうが、あなたの人生を豊かにし、読書を続ける力にもつながります。

自分の興味が向く本から読み始めること。それが、読書習慣を身につけるためのもっとも自然で、効果的な方法です。

「他人の読書量」と自分を比較しない

SNSを開けば、「今月20冊読了!」「年間300冊達成!」。

こういった華やかな報告が目に入り、つい自分と比べて落ち込んでしまう。

これは多くの人が経験する「読書あるある」です。

私自身、ブログで「通算1000冊読んだ」と書いていますが、気にする必要はありません。

読書好きが「楽しいから続けているだけ」であり、誰かと競争しているわけではないからです。

大切なのは、読んだ“冊数”ではなく、あなたがその本から何を受け取り、どんな行動につながったか。

月に1冊でも、その内容に深く共感して行動が変わったなら、100冊をただ読み流すよりも価値のある読書体験と言えます。

他人は他人、自分は自分。あなたのペースで、必要だと思う本を読めば十分です。

そもそも、あなたが何冊読んでいるかなんて、他人はあなたが思うほど気にしていません。

読書は競争ではありません。比較する習慣は今日から手放しましょう。

ステップ2:「読みたい本」は、あなたの日常に隠れている

「読みたい本」は、どこか遠くにあるのではなく、日常の中にあります。

「面白そう」「ちょっと気になる」「これって何?」

ちょっとした気持ちが、「読みたい本」を見つける理由になります。

「悩み」「不安」「怒り」から探す

私が本を読む最大の理由は、「知りたい」という強い欲求が生まれた瞬間です。

特に、自分の悩み・不安・怒りといった感情が動いたときこそ、読書の原動力になります。

あなたの日常で、今なにか困っていることや疑問に思っていることはありませんか?

その困りごとこそ、今すぐ読むべきテーマです。これは私が読書を続ける中で確信したことでもあります。

  • ニュースで「クマが出没」と聞いて怖くなった
     → クマの生態や遭遇時の対処法に関する本

  • 危うく煽り運転に巻き込まれそうで、怒りが収まらない
     → 煽り運転の法律、ドライブレコーダー、アンガーマネジメントの本

  • 会社から「退職代行」を通じて連絡が来て混乱した
     → 労働法、退職手続き、ハラスメント対応に関する本

  • 将来が漠然と不安
     → NISA・投資、副業、転職・就活の本

  • お金の管理に不安がある
     → 節約術、家計管理、借金問題の本

  • もし食べられないほど困窮したら……
     → 生活保護制度に関する本

このように、あなたの“感情”に直結したテーマは、読書の入り口として最も自然で、最も強力です。

難しい哲学書や歴史書を読む必要はありません。

あなたの「困った!」が、そのまま一番読みやすい本のテーマになるのです。

「好きなこと」「趣味」から探す

悩みや不安が特にない場合は、「自分の好きなこと」をテーマに本を選んでみましょう。

これは読書のモチベーションが最も続きやすい、最強のジャンルです。

  • 釣りが好き → 釣りの技術書、魚図鑑、プロのアングラーのエッセイ
  • 料理が好き → 話題のレシピ本、料理の始め方、食文化に関する本
  • アニメ(例えばガンダム)が好き → 設定資料集、考察本、富野監督の本

趣味のジャンルは、すでにあなたの中に「基礎知識」があります。この「知っている」という土台が、読書をぐっと楽にしてくれます。

知識ゼロの状態から読むより負荷が少なく、「これ知ってる!」「なるほど、そういうことか」
と、理解がスムーズに進みやすいため、読書の成功体験を積みやすいのです。

特に趣味の世界は日々アップデートされます。

ガンダムのように後から設定が追加・変更される作品も多く、知識を更新する楽しみがあります。

その意味でも、趣味の本は「最新刊」を選ぶとより楽しめます。

新しい情報や視点に触れることで、興味がさらに深まり、読書を続けやすくなります。

ステップ3:最強のスタートダッシュは「カンタン」に始める

読むべきテーマ(あなたの悩みや趣味)が決まったら、いよいよ本を探します。 ですが、ここでいきなり「その分野で最も評価の高い、分厚い専門書」に手を出す必要はありません。

まず「カンタン」に始めることが何よりも大切です。

最強の近道:好きな「映像作品」から入る

読書への抵抗感をなくすためには、まず簡単な取っかかりから始めることがポイントです。

あなたが好きなアニメ・映画・ドラマがあるなら、その原作小説やコミックを読んでみましょう。
これは、読書初心者にとって最強の近道です。

なぜなら、すでにストーリーの流れやキャラクターの性格を「知っている」状態で読めるため、内容を理解しやすいからです。

もちろん、「どうなるんだろう?」という緊張感はありません。しかし、原作と映像作品を比較して楽しむ方法もあります。

  • あの名シーン、原作だとこんな表現だったのか
  • 映像ではカットされたけど、原作ではこんな心理描写があるんだ

といった“答え合わせ”の楽しさが味わえます。

DVD(映像)と小説を読み比べるのも面白く、理解の助けになります。

完全に文字から世界を想像するよりも負担が少ないため、「本を読むこと」に自然と慣れていくことができます。

読書のハードルを下げたい人には、まず好きな映像作品の原作から始めることを強くおすすめします。

文字だけで世界を想像するより簡単に本を読めます。

「図書館」で本を借りれば経済的負担はない

読書習慣がない人ほど、本を買うと「せっかくお金を払ったんだから、最後まで読まないと損だ」というプレッシャーを感じてしまいます。

この心理的負担は想像以上に大きく、読書を続けられない原因にもなります。

だからこそ、最初は図書館を徹底的に利用しましょう。

図書館なら、どれだけ本を借りても完全に無料。面白くなかったら途中で返却しても、あなたの財布は1円も痛みません。

「途中でやめてもいい」という読書法を、罪悪感ゼロで実践できる最強の環境です。

たとえば、気になるテーマの本を5冊借りてパラパラとめくり、「この1冊なら読めそうだ」と感じた本だけ読めばOK。

残り4冊を10ページで返しても、それは失敗ではありません。

むしろ、あなたに合う1冊を見つけるための「正しい選書プロセス」です。

図書館を使えば、お金の心配もプレッシャーもなく、気軽に読書を続けられます。

「簡単な本」の選び方

図書館や書店で本を選ぶときの基準は、何よりも「簡単で読みやすいこと」です。

  • 図解・イラスト・写真が多い本を選ぶ
     視覚的に情報を理解できる本は、文章だけの本より圧倒的に読みやすく、内容が頭に入りやすくなります。

  • 文章がシンプルな本を選ぶ
     専門用語が少なく、平易な言葉で書かれた初心者向け・入門書がおすすめです。

  • なるべく最新の本を選ぶ(特に趣味・時事系)
     最新の内容の方が理解しやすく、実践にもつながります。

「読み方がわからない…」と思ったら、まずは本を最初のページから順に読むだけで十分です。

簡単な本は、初心者でも読み進められるように編集されているため、特別なスキルは必要ありません。

「速読術」「飛ばし読み」などの高度なテクニックは、最初は一切不要です。

まずは1冊を最後まで読み切るという、小さくても大きな成功体験を積むことが大切です。

そのためにも、最初のハードルは徹底的に下げ、「簡単な本を選ぶ」「シンプルに読む」を意識して始めてみてください。

子供の時に熱中したことは後でいい

ここまで「今の悩みや趣味から読みたい本を探す」という方法を紹介してきました。

しかし中には、「今の自分には特に悩みも趣味も思い当たらない」という方もいるでしょう。

読書術の本ではよく「子どものころに夢中になったことを思い出してみよう」と書かれています。

確かに有効な方法のひとつです。ですが、私自身はこの方法を実践していません。

単純に、昔のことを正確に覚えていないからです。

親に聞けば「あなたは恐竜が好きだった」と教えてくれるかもしれません。

ですが、だからといって今の自分が恐竜の本を読んでワクワクできるとは限りません。

私が最初に思いついたのは、「今の自分は何をしていて、何に困っているのか」という現在の悩みでした。

当時の私にとっては、こちらの方がよほどリアルで、強力な読書の動機になったのです。

そのため、「子どものころの記憶」はあくまで最終手段として取っておくことをおすすめします。

今の自分を探してもどうしても何も見つからない時に、初めて「そういえば昔・・・」と振り返れば十分です。

むしろ、今日のニュースや日常の中で「ん?」と気になった出来事の方が、はるかに読書のきっかけとして強い力を持ちます。

まずは「今の自分」を信じて、日々の生活を丁寧に観察してみてください。

最後

とりあえず自分がいま悩んでいるや興味のあることに関する本を読めばいいわけです。読んでいるうちに興味はどんどん強くなります。

まずは興味のあることから読んでみましょう。

この記事のおさらい
  • 他人と比較しない
  • 趣味に関する本を読めばいい
  • 日常で困った本を読む
  • 図書館を利用する
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