- 2週間前と1か月前・・・。いつまでに退職を言えばいいの?
- そもそも2週間や1か月に根拠なんてあるの?
- 辞めるまでの間はどうすればいいの?
バイトをしている方からよく耳にするのが、「いつまでに退職を伝えるべきか」という疑問です。
「2週間でいいのか?1か月前に言わないといけないのか?どっちなんだよ!」という話です。店や上司によって「いつまでに」退職を申し込むのか謎です。
そこで結論です。「勉強が忙しいから、2週間後に辞めたい」と言ってみれば意外とどうにかなります。
2週間後に辞めたいと言えば、上司と退職に関する相談をすることになるからです。その相談で「2週間先まで働くか?1か月先に働くか?」が決まります。
辞める前にいつまでにどのように言えばいいのかについて解説します。
- 退職を言うタイミングがわからない人
- どうせなら早く退職したい人
- 引継ぎが不安な人
バイトを辞める日がすでに決まっている人は、バイト先の上司に今すぐ言う
例えば、9月にバイトを始めた大学4年生が来年の2月に退職する場合を考えてみましょう。理由は大学を卒業し、マンションの契約が切れるからです。
このような場合、上司に「具体的な退職日」を伝えておくことで、退職日に関する悩みを解決できます。
退職予定日が1か月以上先に決まっている場合、スムーズに退職手続きを進めることができます。
面接時にはこの退職予定をしっかりと伝える学生も多いのですが、言い忘れてしまうバイトもいます。
忘れてしまった場合、次の日の出勤日に以下のように言いましょう。
面接の時に言い忘れてしまったのですけど、卒業を迎えるため、来年の2月15日に退職させていただきます。
卒業して2月15日に辞めるのね。それまで頑張ってくれよ。
退職予定日が1か月以上先にある場合、上司に退職する日を今すぐ言いましょう。
退職する日が事前にわかっていることなら、上司に早く言いましょう!
辞める日を早く言えば、トラブルなく退職できるよ。
具体的にいつまでに辞めるか?決まっていない人に「2週間か1か月前?どちらが退職を切り出す時期にふさわしいのか」について説明します。
2週間後に辞めると言ってみれば、大丈夫な理由:2選
勉強に集中したいから、2週間後に退職します。
上記の内容で上司に退職を申し込んだとします。
ちなみに勉強以外の退職理由については以下の記事で解説しています。
2週間ではなく1か月の方がいいのではないかと言う疑問について、以下の点から説明します。
バイトを辞める時期は2週間後でも1か月後でもOK
- シフトの調整があるから、1か月前に言うのが社会人のマナー
- 就業規則で1か月前に退職を言うように書いてあった
人材の募集やシフトの調整を考慮すると、退職の申し出は社会人としてのマナーとして1か月前が望ましいとされています。
就業規則でも1か月前に退職を告げるように規定されている会社も存在します。
1か月前は常識になっているけど、法的には2週間前に退職を言えばいいことになっています。
民法第627条には「雇用の期間に定めがないときは、解約(=退職)の申入れから2週間が経過すると雇用契約が終了する。」とあります。
労働相談Q&Aより引用
最低でも2週間前に退職を申し出れば問題はありません。最低2週間前に退職を申し入れればOKです。
自分の考えに基づいて1か月前に退職を申し出るのが一般的だと感じるなら、その時期で問題ありません。
2週間でも1か月でも自分の好きな方を選びましょう。
2週間が経過すれば問題ないよ。
就業規則で退職の申し込みを2週間より長くすることは無効
労働者が2週間で退職することを前提として、企業は経営をする必要があります。
たとえ、就業規則に「2か月前までに退職の申し出を」といった条項がある場合でも2週間前の退職は成立します。
理由は就業規則よりも日本の法律の方が優先されるからです。
会社側としては、2週間よりも2か月間の方が楽です。引き継ぐ時間が長くて、シフトの調整もしやすいです。
しかし、2か月前の退職を強制することはできません。
2週間を1か月に先伸ばすことを労働者にお願いするぐらいが上司のできることです。
裁判・法律の通りに経営すると、2週間経過後で退職が成立する。
「2か月前に退職を言うのが常識だろ」と会社が労働者を訴えても、会社が勝利する可能性は限りなく低いよ。
「2週間前にバイトを辞めたい」という人は上司と退職について相談するから
「1か月前に言うのが常識だろ」という記事を見ると、2週間前に辞めたいという人は不安になってしまいます。
この不安はちょっと心配しすぎです。2週間後に辞めたいといえば、その時点で退職に関する相談ができるからです。
シフトの都合を考慮して、「具体的にいつまでに退職するのか?」について上司とバイトの間でしっかりと話し合うことになります。
単位が厳しいので、勉強に集中したいです。だから2週間後に辞めたいです。
2週間後か・・・。今週辞める人が4人いるから1か月先は駄目かな?
上記のようにオーナーとバイトが退職する日について相談することが大事です。
オーナーからしたら、退職の会話をできる時点でかなり助かります。
突然の退職をした場合は大変です。何も相談することができず、シフトの調整や人材確保に困ることがあります。
以下に「2週間後に辞めたいというバイト」勝手に辞めるバイトを比較しました。
- オーナーと直接会話する
- 法律に従う気持ちがある
- その後のシフトについて交渉できる
- 退職する日について相談できない
- シフトが大変になる
- 無断欠勤になってしまう
2週間後に辞めたいと言えば、その後オーナーと退職について相談する流れになります。
強引な退職引き止めにあった場合は弁護士に退職代行を依頼するタイミングです。
「2週間後に辞めたいです」とバイトが言ったら以下のようになります。
バイトを2週間後に退職することが成立する・しないケース
2週間後に成立するパターンの基準はシフトが大丈夫な場合です。
シフトに穴がなければ、2週間後に退職は成立します。逆にシフトに余裕がない時は2週間よりも長引く場合があります。
「バイトを2週間後に辞めたい」が成立するケース
2週間後で退職が成立するパターン
勉強が忙しいので、2週間後に辞めたいです。
2週間後に辞めたいのか。シフトも問題ないし、わかったよ。
今までありがとう。
辞めるまでの間、頑張ってくれ。
だいたいこのパターンです。シフトに問題がない場合は退職が成立します。
よく繁忙期である8月は2週間で辞められないというけど、辞める人がその月にいない場合は2週間で退職できます。
私は8月の繁忙期に、2週間で辞めたいと言ったら、2週間で退職が成立しました。
「バイトを辞めたい」と言って2週間よりも長くなるパターン
2週間で退職が決まらないパターン
2週間後に辞めたいです。
2週間後か・・・。ちょっと今忙しいから、2週間後よりも1週間延ばして3週間後に退職してくれると助かる。
- 成人式に出る大学生のバイトが3人以上いる場合
- オーナーや店長が病気になった場合
- 1か月以内に4人以上辞めた人が出た場合
時期的には3月後半から4月の前半は1か月の退職になる場合が多いです。大学生が卒業する3月は人が足りなくなります。
円満な退職を希望する場合は、上司の要望に柔軟に対応することが大切です。
職場が忙しい時期に2週間で円満退職バイトはどうすればいいのよ?
「円満なんて考えてない、ただ早く辞めたい」という方は、忙しい時期でも2週間での退職が可能です。
しかし、忙しい時期に円満退職するのはちょっと無理です。2週間よりも前に退職する時期をオーナーに言いましょう。
どんなに退職する時期が長引いても、2週間が1か月になるぐらいです。1年延期なんてありえません。
人が足りないシフトの時期に円満退職したいなら、1か月は我慢しましょう。
バイトを辞める日が決まったら、いつも通り働く
コンビニバイトに関しては引継ぎの業務はないです。いつも通りシフトに従って、働いていれば大丈夫。
特別やる気を出すわけでもなく、普通に通勤して働いていれば問題ないです。
ここで注意することはいつも通りの業務をこなすことです。退職するからと言って、理由もなくシフトが減ったり、増えることはほとんどありません。
退職するまで休むなしで働けというブラックな職場なら、退職代行に助けを求めましょう。
違法なことを平気でする会社には相談をしても疲れるだけです。
まとめ:上司と退職に関する相談をすることが大切
1か月先、2週間先・・・どっちでもいいです。オーナーと退職に関する相談をする方がはるかに大事です。
2週間後に辞めたいと言って、シフトが忙しいなら1か月先になります。辞める時期はシフトの状態に左右されるからです。
- 法的には2週間の退職が保障されている。
- オーナーと相談することが大事
- シフトが問題ないなら、2週間の退職が成立する。