- 退職したいと言ったら上司に「どこに行っても通用しない」と言われてしまった。
- どこの職場に行っても駄目なら、残るしかないのか?
- 初めてのバイトで「通用しない」と言われてショックだった。
「どこに行っても通用しない」は無視してOKだから辞めていいです。
何故なら、他に会社に行っても通用するかどうかなんて上司は判断できないからです。会社の脅し文句でパワハラ発言みたいなものです。
普通の人ならどこの会社に行っても通用します。
会社の上司に「どこに行っても通用しない」と言われても大丈夫な理由と対応について解説します。
本当に通用しない人は勤務態度でクビになっています

自分がどこのバイトに行っても通用しないなら、その理由は基本的な勤務態度が悪いためです。
どこの職場でも通用しない人の代表的な行動は以下の内容です。
- 無断で遅刻・欠勤を繰り返す
- セクハラ・パワハラをしまくる
- 横領しまくる
これらは社会人として致命的なルール違反であり、解雇(クビ)になる可能性が極めて高い行為です。
しかし、裏を返せば「一般的な職場のルールやマナー」さえ守れていれば、過度に恐れる必要はないということです。
大半の方は真面目に勤務できていますので、「自分はどこへ行ってもダメなのではないか」と悩みすぎないようにしましょう。
退職時に「どこに行っても通用しない」を無視していい理由:3選
退職時に上司から「どこに行っても通用しない」は無視していいです。理由は以下の通りです。
- 自分の職場で既に通用している
- 上司はほかの会社のことが分からない
- 無能でも今のバイトに勤務できる
それぞれに理由について解説します。
会社は通用しない退職者を引き止めない

上司から「どこに行っても通用しない」と言われたなら、それはあなたをバイトに引き止めるための「脅し文句」である可能性が高いです。
その言葉の矛盾について、冷静に考えてみましょう。
もし本当に他の職場でも通用しないような人材であれば、会社側は必死に引き止めたりはしません。むしろ、上司の本音は以下のようになるはずです。
- 「他に行っても通用しない」=「現在の職場でも通用しない」
- 「戦力外なので、本当は辞めてほしい」
「会社にとって通用しないバイトは戦力外なので、クビにしたい」のが上司の本音です。
「どこへ行っても通用しない人」とは、遅刻や無断欠勤、ハラスメント行為を繰り返すような人物です。
上司からすれば「トラブルを起こす前に辞めてほしい」というのが偽らざる本音でしょう。
しかし、日本の労働法では従業員を簡単に解雇(クビ)にすることができません。
そのため、問題のある従業員が自ら「辞めます」と言ってきた場合、上司は心の中で「やっと肩の荷が下りた」と歓喜するものです。
あなたが辞めようとして「引き止め」にあっている時点で、その言葉は嘘なのです。
「どこに行っても通用しない」と言われるのは、裏を返せば「あなたは今の職場にとって、手放したくない貴重な戦力である」という証明に他なりません。
バイトが他の職場で通用する、しないは上司にもわからない
一般的なサラリーマンが転職する回数は多くて3回程度で、バイトを含めても10回程度です。
しかし、日本には100万以上の企業があります。そのため、誰がどの会社で通用するかはわかりません。
他社の状況を把握していない以上、他社で通用しないと決めつけることは不可能です。
「どこに行っても通用しない」発言は、根拠のない無責任な言葉です。
例えば、大学生のアルバイトであれば、他のアルバイト先で採用されます。しかし、他の職場で十分に働けるのかは誰にもわかりません。
なぜなら、お店によってルールが異なりますし、一緒に働く人との相性も人によって違うからです。
雇用されればサボっている人でも会社に残れる
会社がアルバイトを一方的に解雇することは、現実には非常に困難です。
たとえ問題行動が多く、周囲から嫌われている従業員であっても、日本の法律によって労働者の権利は強く守られているからです。
会社側が解雇に踏み切るには、客観的で正当な理由と複雑な手続きが必要になります。
そのため、周囲から苦情が出ているような人でも、そのまま雇用され続けているケースは珍しくありません。

- 「汚れるから嫌」とゴミ出しを他人に押し付ける50代パート
- 勤務歴5年なのに、頑なにレジ打ちをしないコンビニバイト
- 「昔は俺の部下だった」と現上司の指示を無視する60代のベテランスタッフ

レジに出ないまま5年も経過した店員って・・・信じられないわ。

本人は働く満々だからね。クビにできないよ。
ちなみに「問題のあるバイトと一緒に働いているから辞めたい」という理由だと退職できない可能性があります。
大学生なら、退職できるフレーズを以下の記事でまとめました。
【解決】退職をする

退職を申し出た際に、上司から「どこに行っても通用しない」と言われたら、迷わずそのバイトは辞めてしまいましょう。
辞めようとしているスタッフに不安を植え付けるような発言は、マネジメントとして問題があります。
部下の将来を応援して、送り出したりするのが、あるべき上司の姿だからです。
脅し文句に屈する必要はありません。あなたが「辞めます」と意思表示をすれば、会社側はそれを認める義務があります。
民法第627条には「雇用の期間に定めがないときは、解約(=退職)の申入れから2週間が経過すると雇用契約が終了する。」とあります。 労働相談Q&Aより引用
会社の許可がなくても、法律上は「2週間」で辞めることができるのです。

辞めたいと言って、上司が話を聞いてくれない場合どうすればいいのよ?
「話を聞き流される」という場合は、口頭ではなく「退職届」を提出しましょう。
退職届は、労働者が会社に対して契約解除を通告できる強力な書類です。これを受け取らない、あるいは破り捨てるといった行為は許されません。
もし上司が退職届すら受け取らないほど話が通じない相手なら、自力での解決は困難です。
その場合は、弁護士を利用し、第三者を介してスムーズに退職することをおすすめします。
退職時に「どこに行っても通用しない!」は引き止めする時の脅し文句
「どこに行っても通用しない!」という発言は、ただの脅し文句です。上司は、従業員が自分の意思で辞めることを尊重すべきです。
もし退職したいと言った時に、上司が「どこに行っても通用しない!」と言われたら、「駄目だ、こりゃ」と聞き流して、そのまま辞めた方がいいです。
- どこに行っても通用しないは無視でOK
- 通用するかどうかは誰にもわからない
- どこに行っても通用しないと言われたら退職しよう
バイトで「退職する時に怒られたくない」と思う大学生は、以下の記事を参考にしてください。


