- 目次だけ読めば理解できるのかよ?
- 目次を読めと言うけど、何分で読めばいいの?
- 忙しくて、じっくり本を読む時間がとれない
「忙しくて、なかなか本が読めない。そんな悩みを抱えていませんか?」
実は、本の目次を有効活用すれば、その悩みは解決できます
結論として、本の「目次・見出し読み」を使いこなすことで、読書がやりやすくなります。
本の目次を読むことはかなり楽な部類の読み方です。知識の定着を助け、必要な情報だけを効率的に得るための強力なテクニックです。
この記事では、「目次・見出し読み」が最も効果を発揮する3つのケースと、実践する上での注意点、そして具体的な活用方法について解説していきます。
目次読みの基本的な読み方
「目次読み」とは、本編を読む前に目次だけを読む読書法のことです。
目次をざっと確認するだけで、本の全体像をつかみ、自分が読むべき部分を効率よく判断できます。
また、復習にも使えるため、短時間で読書のウォーミングアップを始めたいときにも最適です。
基本は、「長く読まないこと」。短い時間でサッと目次を流し読むのがポイントです。
ただし、読んだ経験があるかどうかによって、効果的な目次読みの方法は変わります。
そこで以下では、状況別に「目次読みのやり方」を解説します。
- 読んでいない本を目次読むするとき
- 読んだ本を目次読むするとき
読んでいない本を目次読みする時
新しい本を読み始める前に、全体像をざっとつかみたい場合は、最初の10分間で表紙と目次だけを読むことから始めましょう。
手順は以下の通りです。
- 10分で目次だけをざっと読む
- 気になる見出しを見つける
- 興味のある見出しを後で読む
10分間で本の外観や目次を素早く眺めるだけで十分です。
この段階で、各章の内容を正確に理解する必要はありません。
あくまで「この本には何が書かれているのか?」を大まかにつかむことが目的です。

目次読んで終わりなの?読めそうな箇所があるのに。
目次を読むだけでも最低限の目的は達成されています。
目次を読んでいれば、自然と「ここ読んでみたい」という部分が見つかるはずです。
その「興味を持った箇所」こそ、最初に読むべきページです。
目次読みは、読書のとっかかりを作る簡単なステップと言えます。
興味がありそうな目次から読み始める
読むと決めている本であれば、興味のある目次から読み始めるのが最も効率的です。
例えば、東北地方全般の観光情報をまとめた旅行雑誌があるとします。
あなたが訪れたい場所が青森県なら、東北すべての地域を読む必要はありません。まずは青森県の項目だけを読めば十分です。
このように、目次から自分が必要とする情報が載っている章を見つけて、その部分だけを読むことでムダを省けます。
また、読み進める際は、結論や重要ポイントが書かれた見出し・太字部分だけを拾い読みするのがコツです。
理解が追いつかない箇所は、無理に読まずに飛ばして構いません。
必要な情報だけを効率良く吸収することで、習慣化もしやすくなります。
1度読んだ本を「目次読み」する方法
すでに一度読んだ本の内容をより深く定着させたい場合、目次と見出しだけを読み返す「見出し・目次読み」は非常に効果的です。
本編を読み返す必要はなく、短時間で復習できるのが特徴です。
たとえば、全見出しを3分で読めるなら、10分あれば3回読み返すことができます。
短い時間で繰り返すこの復習法は、脳科学的にも記憶の定着を促すとされています。
1分、いいえ30秒でいいので、意識的に何度も何十回も覚えたいことを見たり、声に出したりしましょう。
そうすると、脳がこれは重要なのでは?と長期記憶に移動してくれます。
「一生頭がよくなり続ける すごい脳の使い方」より引用
この方法は、通勤中・休憩時間・寝る前など、まとまった読書時間が取れない日でも実践可能です。
10分ほどのスキマ時間があれば、パラパラと見出しを読むだけで十分です。
小さな行動を積み重ねることで、本の内容が定着しやすくなります。
目次読みがイマイチな2つのケース
知識・経験がない分野の本を初めて読むとき
「目次読み」には大きな弱点があります。
知識がない分野の本は目次を読んでも理解が進まないという点です。
たとえば、歴史の知識がほとんどない状態で『本能寺の変』という言葉だけを見ても、何が起きた出来事なのか想像できません。
意味が分からないままでは、読み進める意欲も湧きにくいでしょう。
英語が読めないのに洋書を開くようなものです。
私自身、初めて触れる分野の本を読んだとき、目次や見出しをどれだけ眺めても内容は理解できませんでした。
「見出しを読めばわかるはず」という期待は簡単に崩れました。
「見出し・目次を読む」方法は復習や簡単な本を読むときに有効な読書法です。
すでに持っている知識を確認したり、全体像を短時間で思い出したりするためのものです。
そのため、
-
興味のない本
-
専門的で難しい本
-
背景知識がない分野の本
これらを読む際には、この方法はほとんど役に立ちません。
新しい分野を学ぶときは、まず入門書やマンガ解説など、基礎知識を補う本から始める方が確実です。
本を選ぶ時もイマイチ
読書を始めようと本を手に取っても、見出しや目次だけでは自分に合う本かどうか判断するのは難しいものです。
見出しから分かるのはあくまで「テーマ」だけであり、著者の文章のクセ、読みやすさ、論理展開のわかりやすさまでは分かりません。
つまり、実際に本を読み進めてみないと相性は判断できないということです。
そのため、タイトルや目次だけを頼りに本を購入するのはおすすめできません。
買ってから「思っていた内容と違った…」と後悔してしまう可能性が高いからです。
そこで有効なのが、図書館を最大限に活用する方法です。
図書館なら無料で本を借りられますし、最初から最後まで通して読んだうえで「買いたい」と思った本だけ購入できます。
無駄な出費を避けつつ、あなたにとって本当に価値のある一冊を選べます。
読める本に出会いたいなら、まずは図書館で中身を確認してみましょう。
費用ゼロで、多くの本を比較しながら選べる最適な環境です。
最後
目次読みはあくまで読みたい分野を知っている時・知りたいことが決めっている時に有効な方法です。
知らない分野に関して読んでもイマイチな方法です。
- 目次読むは復習時に有効
- 知らない分野では目次読むはイマイチ
- 読みたいところを探してから、読める

