【読み方解説】同じ本を繰り返し何度も読み直す方法

読書
記事内に広告が含まれています。
  • 同じ本を繰り返し読むときの注意点を知りたい
  • 何度も読むメリットってあるの?
  • まとめて一気に読んだほうが効率がいいのでは?

こうした疑問を持つ人は多いと思います。

結論から言えば、同じ本を繰り返し読むことは、読書法の中でも最も効果の高い方法のひとつです。

このやり方はジャンルを問わず役立つため、読書を始めたばかりの人こそ習得してほしい技術です。

具体的な方法としては、読書時間を4つのスキマ時間に分散させること。つまり、朝・昼・夕方・夜の4回に分けて読むだけでOKです。

【前提条件】読める本を選ぶことが大事

読書を習慣化したいなら、本の選び方が圧倒的に大事です。

どの本を選べばいいかわからない人は、まず以下の条件に当てはまる本を選んでみてください。

  • 最新の本(直近5年以内)
  • 初心者向けの本
  • 自分にとって興味のある本(趣味)

興味のあるテーマなら読みやすく、途中で挫折する可能性が大きく下がります。「読みやすい1冊を選ぶ」ことが、読書を継続するための最重要ポイントです。

本の選び方が分からない人は以下のサイトを参考にしてください。

同じ本を繰り返し何度も読み直す方法

 

1回読んだ本を何度も読むという方法です。読むタイミングはスキマ時間で4つに分散する方法です。

1回読んだ本なので、新しい本を買う必要はありません。

15分間隔で朝・昼・夕・夜に分散して読む

最初の読み直しは、1回につき15分を目安に行います。

  • 15分のスキマ時間
  • 4つに分散(朝・昼・夕方・夜)する

15分で読める量は人によって違うので、まずは 「15分でどれだけ読めるか」 を実際に測ってみましょう。

例えば、5章構成・200ページの本を読み直すとします。

  • 朝:15分 → 45ページ
  • 昼:15分 → 40ページ
  • 夕:15分 → 50ページ
  • 夜:15分 → 30ページ

1日の合計は 165ページ。残りは 25ページだけです。

翌日に25ページを読み終えれば、1回目の読み直しは完了します。この時、165ページ分を復習しなおす必要はありません。

理由は簡単で、次の2回目の読み直しで自然と復習になるからです。

長い時間をかけて読むよりも、短い時間で何度も読み直した方が効果的です。

1時間まとめて読むより、15分 × 4回 に分けたほうが記憶にも残りやすく、続けやすい読書習慣になります。

15分読むのが辛い場合は10分でいい

読書時間を15分に設定しているのは、私自身が小学校の「朝の読書時間」で慣れていたからです。

しかし、この15分という数字はあくまで主観であり、こだわる必要はありません。

もし15分が長いと感じるなら、10分でもまったく問題ありません。

大切なのは、

  • 読書を短い時間に区切ること
  • 読書時間を分散させて習慣化すること

の2つです。これは「分散学習」と同じで、以下のメリットがあります。

  • 記憶に残りやすい

  • 継続しやすい

1回でまとめて読むよりも、短い読書を複数回に分けたほうが内容が定着しやすいのです。

まとまった時間を確保する必要がないため、読書習慣もつくりやすくなります。

とはいえ、朝・昼・夕方・夜の3回に必ず分散できるとは限りません。仕事中に15分の読書をすれば、当然怒られます。

そうした場合は、朝と寝る前の2回だけでも十分効果があります。

分からない単語があっても気にせず読み続ける

読んでいる途中で分からない単語に出会っても、その場で立ち止まらず読み進めることをおすすめします。

分からない単語はネットで調べられるのに。

もちろん、わからない単語はネットで調べれば解説がいくらでも見つかります。しかし、読書の流れを止めてしまうと集中が途切れ、内容が頭に入らなくなります。

そこで私は、

  • まず1章を読み切る
  • 気になった単語だけメモしておく
  • 後でまとめて調べる

という方法で読み進めています。

また、同じ本を繰り返し読むうちに、最初は理解できなかった単語でも文脈から自然と意味がつかめるようになります。

すべてを最初から完璧に理解する必要はありません。

一方で、もし「わからない単語が多すぎて読みづらい」と感じる場合は、本のレベル選びが間違っている可能性があります。

その場合は、より簡単な本を図書館で探してみましょう。

同じ本を繰り返し何度も読み直す方法のメリット2選

反復の重要性を知った

私は『鬼滅の刃』をこれまで5回ほど読み返しています。先ほど19巻を読み直したところ、4分で読み終えることができました。

内容をすでに理解しているため、圧倒的に早く読めます。

回数を重ねるとできるようになる、という理屈を実感できます。反復のメリットは、読書に限りません。

  • 毎週アニメを見ているとキャラの名前を覚えられる

  • 『セーラームーン』を見ていると惑星の英語名が自然と身につく

  • 『鬼滅の刃』を繰り返し読む小学生が「ヒノカミ神楽」のような難しい漢字を書ける

  • 自転車も、補助輪付きで何度も乗れば上達する

繰り返すと上達できるという普遍的な法則を、読書でも体感できます。

特に漫画は、1度目より2度目の方が格段に早く読めます。

むしろ、遅く読む方が難しいくらいです。内容をすでに知っているので、いわゆるネタバレ状態だからです。

文章を読むときは、頭の中で音読しないことがポイントです。

読書も、何度も読めば理解や技術が向上することを実感できます。

スキマ時間だから習慣化しやすい

読んだ本を何度も繰り返し読む方法は、スキマ時間を活用できるため習慣化しやすいのが最大の魅力です。

  • スキマ時間に少し読むだけでOK

  • 忘れても、また読めばよいという気楽さ

  • 経済的・精神的な負担が少ない

  • 反復するほど読む速度が上がる

特に図書館で借りた本なら無料で実践できます。本を選び間違えても、また借りれば問題ありません。

習慣化に失敗する原因の多くは、最初の目標設定が高すぎることです。

私はかつて「難しい本を買って、1日に5時間読むぞ」と意気込んで挫折しました。実際には、長時間まとまった読書時間を確保するのは非常に難しいものです。

友達から連絡が来たり、SNSやニュースが気になったりすると、読書に集中し続けるのは困難になります。

だからこそ、最初はハードルを低く設定することが習慣化のコツです。

回数を重ねるほど、知識も増え、読むスピードも向上します。最初はどんどん上達するので、読書が楽しくなります。

同じ本を繰り返し何度も読み直す方法する時に気を付けること

気を付けることは2つあります。難しい本を選んで無理して読もうとすることと、トンデモな本に巡り合ってしまう時です。

同じ分野の違う作者を図書館で借りる

事実に基づいていない、いい加減な内容の本を選んでしまうのは避けたいものです。

しかし、読書初心者の段階では、どの本が正しくてどの本が間違っているのか判断できないことが多いでしょう。

そのためにおすすめしたいのが、同じ分野で異なる著者の本を複数読むことです。

特に健康や睡眠といったテーマは、著者によって主張が大きく異なる場合があります。

1冊の本だけを鵜呑みにするのではなく、複数の視点に触れた上で実践した方が安全です。

学生の頃、「3時間熟睡法」という短時間睡眠の本がクラスで話題になったことがありました。

3時間熟睡法」という本でしたが、短時間の睡眠が体に悪いことは違う睡眠学者の本を読めば、納得できます。

訓練次第でショートスリーパーになれると言われていますが、必要な睡眠量は遺伝子によって決まるため、訓練で変えることはできません。

そのため、ほとんどの人が「自称ショートスリーパー」と言ってもよいでしょう。

「睡眠の超基本」より引用

1冊の本の内容を「絶対に正しい」と信じ込むと、誤った知識を実践してしまう危険があります。

だからこそ、まずは図書館で同じテーマの本を著者違いで複数借りて読む。

これが最も手軽で、かつ正しい知識を手にする近道です。

読めないのに無理して読もうとする

読書術の本の中には、「最初から古書を買って読むべきだ」と主張するものがあります。しかし、この方法は初心者には極めて難しいと感じます。

読書もゲームと同じです。いきなり最強のボスに挑んでも勝てません。

まずは「レベル1」でも攻略できるステージ”から始めるのが自然です。

そのため、最初は簡単な本を繰り返し読むことをおすすめします。簡単な本は図書館で無料で借りることができます。

最後

1回読んだ本を繰り返し読む方法は回数を重なるほど簡単になります。スキマ時間でもできるので、ぜひ実践してみてください。

この記事のおさらい
  • 1回読んだ本なら、回数を重ねるほど楽になる
  • 読む技術が特に向上する。
  • 習慣化しやすい
  • 反復すればできるようになる理屈を実感できる
タイトルとURLをコピーしました