【情報収集】考えが偏らないで読みたい本を探し出す方法を紹介

読書
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  • ネットでおすすめされる本ばかり読んでいて、視野が狭くなっていないか不安
  • いつも似たようなジャンルの本ばかり選んでしまい、新しい発見がない
  • 失敗したくないからと、結局は話題のベストセラーしか手が出せない

結論として、ネット検索やSNSのアルゴリズム(自動おすすめ機能)だけに頼った本選びは危険です。

自分の思い込みを強化する「確証バイアス」の罠から抜け出し、図書館や雑誌、テレビといった「複数の情報源」を意識的に分散させることが大事です。

この記事で解説すること
  • ネット検索だけでは思考が偏るのかという脳の仕組み
  • 情報を獲得する方法
  • いろんな情報源を持っておこう

情報を収集する方法を限定するのは危険です。

本を探す情報源を多く持った方がいい理由

私たち人間の脳には、「確証バイアス」という厄介なクセがあります。

これは、自分の思い込みや仮説を支持する情報ばかりを集め、都合の悪い情報を無意識に無視してしまう心理傾向のことです。

例えば、「A型の人は几帳面だ」と信じ込んでいると、その人の几帳面な行動ばかりが目につき、だらしない一面があっても記憶に残らないのが良い例です。

現代のインターネット環境は、この脳のクセを悪化させてしまいます。

Google検索やSNSの「アルゴリズム」は、あなたの過去の閲覧履歴や「いいね」を分析し、あなたが心地よく感じる情報が集まってしまいます。

その結果、スマホの画面上では「自分と同じ意見」しか目に入らなくなり、まるでそれが世界の全てであるかのような錯覚に陥ります。

「自分の正義こそが絶対」と思い込み、異なる意見への想像力や寛容さが失われていきます。客観的な判断力が低下し、最悪の場合は根拠のない陰謀論にハマるリスクさえあります。

この罠から抜け出す答えはシンプルです。 ネットだけに依存せず、「情報源を意識的に分散させること」です。

ネットを使うなということではありません。

ネットの利便性は活かしつつ、書籍や人との対話など、複数の視点を取り入れること。これが、アルゴリズムによる支配から自分を守る情報収集です。

図書館を利用する:リスクゼロの実験場

思考の偏りを防ぎ、費用対効果よく知識を広げる「最強の場所」。それは図書館です。

本屋で本を買うとき、私たちは無意識に「2,000円も払うなら失敗したくない」と考えます。

すると、手にするのは「ハズレない有名な本」や「自分の意見に合う読みやすい本」ばかりになり、知識の幅が広がりません。

図書館の最大のメリットは「金銭的リスク」がないことです。

「つまらなければ返せばいい」という安心感があるため、普段なら買わないような難解な本や、自分とは正反対の意見の本も気軽に手に取ることができます。

ネット書店とは違い、図書館の棚は「あなたへのおすすめ」順ではなく、分類番号順に並んでいます。

機械的に並んでいるからこそ、目的の本を探すついでに、その隣にある「思いも寄らなかった運命の一冊」と出会うこともできます。

「とりあえず興味があるから借りてみよう」。

軽い気持ちで本を探せます。

本屋に行く:商業バイアスを理解して使う

「本との出会い」といえば本屋ですが、思考の偏りを防ぐ観点では、必ずしもベストな場所ではありません。 なぜなら、書店は利益を出さなければならない「商業施設」だからです。

書店の最優先事項は「今、売れるかどうか」です。 そのため、目立つ場所には同じような「ベストセラー」や「流行のビジネス書」ばかりが並びます。

逆に、20〜30年前の「本質的な名著」であっても、回転率(売れ行き)が悪ければ棚から姿を消してしまいます。これでは、本当に読むべき良書に出会う機会が奪われてしまいます。

また、書店での立ち読みには限界があります。数分パラパラめくった程度では、内容の良し悪しや自分との相性を深く判断できません。

結局、帯の煽り文句や表紙のデザイン(マーケティング)に乗せられて、「無難な本」を買ってしまうのがオチです。

じっくり家で読んで判断できる図書館の方が、本選びの失敗は少なくなります。

ただし、本屋で探せるいい本もあります。

  • 受験対策の問題集
  • 資格試験の参考書
  • 最新データが必要な実用書

これらは直接書き込むことが前提であり、かつ情報の鮮度が命です。

実際に書店でレイアウトや解説の分かりやすさを確認し、自分の手元に置くために購入するのが正解です。

雑誌を読んでみる:最良の水先案内人

ネット記事の多くは良いものと悪いものが混ざっている状態ですが、雑誌には「編集」と「校閲」という強力なフィルターが機能しています。

出版社は会社の信用問題に関わるため、不確かな情報を掲載しないよう、プロが組織で事実確認を行っています。

これを情報収集に活用しない手はありません。

図書館なら、最新号以外は無料で借りることができます。

歴史、旅行、ビジネスなど、あらゆるジャンルの雑誌が揃っていますが、これらを隅から隅まで精読する必要はありません。

雑誌は、トレンドや新しい知見を広く浅く知るための「水先案内人」だと思ってください。

パラパラとめくる「拾い読み」で十分です。 気になったキーワードや、紹介されている「面白そうな本」をメモする。

雑誌は情報の深さを追うよりも、新しいトピックへの「入り口」として使うのが雑誌の活用法です。

読んだ本から本を探す:芋づる式読書術

Amazonのリコメンド機能(おすすめ表示)は便利ですが、受動的になりがちです。

せっかく自力で1冊読み通せたのですから、その本を「起点」にして、自分の意思で次の本を選んでみましょう。

イメージは、紙に落とした墨がじんわりと周囲に広がっていく感覚です。

読書において、知識ゼロの状態から1冊読み切る「0から1」のステップが最も大変です。あなたは今、それをクリアしました。

その分野の基礎知識や、著者の文体に慣れている状態こそが最大の武器です。

  • 同じ著者の別の本を読む
  • 同じジャンル(睡眠、歴史など)の別の本を読む

これなら、全く新しい分野に飛び込むよりもスムーズに読み進められます。

注意点として、巻末の「参考文献リスト」から探すのは、読書に慣れるまでは避けましょう。 専門的すぎる本が多く、挫折の原因になります。

まずは「同じ著者」や「似たテーマの違う著者(3人程度)」まで範囲を広げ、自分のペースで知識の地図を広げていくのがおすすめです。

TV・新聞で「ノイズ」を取り入れる

「若者のテレビ離れ」と言われて久しいですが、思考の偏りを防ぐために、あえてテレビや新聞を利用する戦略は非常に有効です。

これらは、自分が求めていない情報も勝手に流れてくるからです。

ネット検索では「自分が検索した言葉」しか画面に出ませんが、テレビや新聞は、関心のない政治ニュースや海外の出来事を半強制的に目に入れてくれます。

意外な情報こそが、ネットのアルゴリズムによって狭められた「興味の殻」を破るきっかけになります。

  • たまたま見た大河ドラマで、鎌倉時代の歴史に興味を持つ
  • ニュースの解説を聞いて、国際情勢に関心が湧く

情報の「深さ」はありませんが、新しい分野へ踏み出すハードルを下げてくれる「きっかけ作り」の装置として、テレビを見るのも1つの手段です。

テレビを見る際のおすすめアクションは、「出演している専門家の名前をメモすること」です。

番組内のコメントは尺の都合でカットされがちですが、出演している専門家(大学教授など)自身は確かな知見を持っています。

テレビを情報のゴールにするのではなく、「〇〇(専門家名) 」のように検索し、彼らの著書へたどり着くための「入り口」として利用しましょう。

Amazon・YouTube・ブログとの「距離感」

ネット上のプラットフォームは便利ですが、使い方を誤るとアルゴリズムに支配され、思考停止を招くリスクがあります。

Amazonなどのネット書店は、時間効率の面では最強です。 「煽り運転の対策を知りたい」といった明確な悩みがある場合は、迷わず検索してみましょう。

しかし、漠然と「何かいい本ないかな」とサイト内を回遊するのは注意が必要です。

アルゴリズムがあなたの過去の傾向(確証バイアス)に沿った本ばかりを提示してくるため、視野が狭くなってしまうからです。

と言っても、どんな本が売れているのか気になります。そんな時は1週間に1回だけ制限時間を設けて見てみましょう。

本屋を1時間もふらふらしていると思えば、1時間は結構長いです。

youtubeは要約を見て終わり

YouTubeはエンタメ性が優先されるため、再生数を稼ぐための過激な表現や、正確性に欠ける個人の意見が多くなりがちです。

特に、要約チャンネルとかは気晴らしで見るもので、本を探すのに長々とみる動画ではありません。

おすすめは、動画を「本のタイトルを知るためだけ」に使い、中身はAIで処理することです。

  • ダラダラ視聴せず、NotebookLMなどのAIツールで動画を要約させる
  • 概要だけ把握し、「読む価値あり」と判断したら図書館で本を借りる

動画で本探しは時間の浪費になりがちです。

あくまで「本を探すための時短ツール」として割り切って使いましょう。

友達から教えてもらう:アウトプットの効用

意外に見落とされがちですが、身近な友人や同僚は貴重な情報源です。

もちろん、友達にプロの編集者のような情報の正確性や信頼性はありません。

しかし、それ以上に「自分では絶対に見つけられない本」を教えてくれるという大きなメリットがあります。

自然な会話から生まれる発見

ポイントは、無理に「何かいい本ない?」と聞かないことです。 改まって聞くと相手も身構えてしまい、無難なベストセラーしか出てきません。

日常会話の中で相手が熱っぽく語る本や、ポロッと出た話題書をメモしましょう。

そこにはその人の人生観や独自の視点が反映されており、あなたの読書の幅を広げるチャンスになります。

(あくまで自然な会話が大切です。読書の話ばかりではお互いに疲れてしまいます)

「教える」ことで記憶に残る

そして、読み終わったらぜひ感想を友人に話してください。

「要するにこんな本で、ここが興味深かった」

このように自分の言葉で説明(言語化)することは、脳への定着率を高める最高のアウトプットになります。

勧めた相手も感想をもらえれば嬉しいものです。

本を通じて感想を言い合えば、記憶に残るだけでなく、友人との仲も深まる「一石二鳥」の読書術と言えるでしょう。

最後

読みたい本を探す方法について解説しました。

まずは図書館で本を探すことを私はおすすめします。いろんな方法がありますけど、自分にとって無理のない範囲でやることが大事です。

ネットだけに絞るのではなく、いろんな情報源を持っておいた方が偏りがなくなります。

この記事のおさらい
  • 情報源が偏るのは危険
  • とりあえず図書館を利用しよう
  • ネットで本探しは1週間に1日

 

 

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