- バイトを辞めたいけど、店長に怒られそうで怖い
- 大学の勉強が忙しいけど、人手不足の店を辞めたら迷惑がかかりそう
- もし引き止められたら、どう断ればいいかわからない
大学に合格してコンビニで働いてみたけど、そもそも仕事を辞めることってなんだろう?と疑問に思う学生がいます。
勉強も忙しく、1人暮らしを始めている学生は退職に関する知識を学校で学ぶ機会がありません。
結論として、大学生がバイトを辞めることは法的に保障された正当な権利であり、学業を優先するために辞めるのは何の問題もありません。
「学業への専念」と「親の意向」をセットにした退職理由を使えば、円満に退職できる職場が多いです。
- 大学生が気兼ねなくバイトを辞めるための具体的な手順
- 引き止められた際の断り方
- 円満退職できる「退職時の例文」
学業を理由に上司に「辞めます」と言えば退職は成立

大学生が退職を申し出る際、最も効果的な理由は「学業」と「親の意向」です。
以下の例文を参考に伝えてみてください。
この例文の重要なポイントは、以下の2点を明確にしていることです。
- 学業優先であること(学生の本分)
- 親と話し合っていること(決定事項である強調)
「学業の優先」と「親の意向(仕送りの条件など)」をセットで伝えれば、店長や上司は強く引き止めることができません。
実際、私が勤務していたコンビニの現場でも、多くの大学生がこの理由でスムーズに退職しています。
以下の記事では「留年してもバイト先は何もしてくれない」という内容の記事を書きました。
そもそも大学生にとって、アルバイトよりも大学生活(学業・卒業)を優先するのは当然の権利です。
もしバイトを優先して成績が下がり、留年や退学になってしまえば、困るのはあなた自身です。また、学費や生活費を支えているのはご家族であるケースが多いです。
お店が大学に通いやすいように、大学生に給料をアップしているバイト先に関して私は知りません。

辞めると言ったら怒鳴られるかもしれない
しかし、過度な心配は不要です。最近の職場には店内やバックヤードに防犯カメラ(監視カメラ)が設置されています。
もし上司が暴力を振るえば、カメラの映像が決定的証拠となり、相手は言い逃れできません。
物理的な安全性は確保されている環境がほとんどですので、勇気を持って退職の意思を伝えましょう。
日頃からオーナーに怒られて、退職の話なんて言い出せない人は以下の記事を参考にしてみましょう。
仕事を辞める権利は法的に保障されているから、辞めてOK

民法第627条には「雇用の期間に定めがないときは、解約(=退職)の申入れから2週間が経過すると雇用契約が終了する。」とあります。
労働相談Q&Aより引用
第628条 当事者が雇用の期間を定めた場合であっても、やむを得ない事由があるときは、各当事者は、直ちに契約の解除をすることができる。
民法628条より引用
- 辞めたいと言ったら、2週間後に退職できる
- 学業を優先することはやむを得ない事由に該当する
いきなり辞められると、大変なので2週間後に辞めると言えば大丈夫です。
2週間前に言えば、店を辞める流れになります。
1か月前に言うのが当然だというネット記事を見た人は以下の記事を参考にしてください。
1日で辞めるには上司と相談して、「次の日から出勤しない」と決まればOKです。
しかし、私の職場でも1年間に2人ぐらい、理由も言わないで退職した人がいました。いきなり何も言わないで退職・欠勤すると、当然ながらオーナーは怒ります。
いわゆるバックレなので、懲戒解雇になる可能性もあります。
オーナーに怒られたくない人は以下の記事を参考をしてください。
そもそもコンビニバイトは大学生に限れず、辞めてしまう人が多い職場です。
バイトを辞めるかどうか悩むポイント

「バイトを辞めると店に迷惑がかかる」と悩む必要はない

自分が辞めたら、残った人たちがシフトの穴埋めで苦労するのではないか?
このように責任を感じて、なかなか退職を言い出せない大学生もいるでしょう。
バイトが辞めてしまうと、残った人がシフトを埋め合わせます。確かに仕事が増えるので、愚痴をこぼす人もいます。
確かに、あなたが辞めれば一時的に他のスタッフの負担は増えるかもしれません。職場によっては「シフトの穴埋めが面倒だ」と愚痴をこぼされることもあるでしょう。
しかし、結論から言えば、気にする必要はありません。
誰かが欠けたときに代わりを用意するのは、バイトの役割ではなく「経営者(店長・オーナー)」の仕事です。
失業保険などの保障もない学生アルバイトに対して、店が回らなくなるほどの責任を負わせる体制そのものが、本来は問題なのです。
人材が入れ替わることは、ビジネスにおいて想定内の出来事であり、そのための管理職です。
法律(民法)においても、労働者には職業選択の自由があり、退職することは正当な権利として認められています。
もちろん、当日に「今日で辞めるので明日から来ません。」と言うのは突然の退職になってしまいます。
しかし、就業規則や法律に則って、事前に伝えているのであれば、誰もあなたを止める権利はありません。
退職しても他のバイトに採用される
「今のバイトを辞めたら、次が見つからないかもしれない」と不安に思う必要はありません。
特にコンビニ業界は慢性的な人手不足です。
経験のある大学生であれば、別の店でもすぐに採用される可能性が高いです。
- コンビニの職務経験があるから
- コンビニ業界は人手不足だから
- 若いと採用されるから
また、どのコンビニにも同世代の大学生スタッフが多く働いています。新しい職場でも共通の話題があり、人間関係を築きやすいというメリットもあります。

友達は経験者なのに面接で落ちていたぞ?
確かに、経験者でも100%採用されるわけではありません。しかし、その理由はあなたの「能力や人格」ではなく、単に「シフトが合わない」だけであるケースがほとんどです。
例えば、あなたが「早朝(6時~9時)」を希望しても、その店で早朝スタッフが足りていれば、雇う枠がありません。
店長としては「採用しようにも、入ってもらう時間がない」という理由でお断りするしかないのです。
コンビニは星の数ほどあります。 1つの店で断られても、「自分に能力がない」と落ち込む必要はありません。
「たまたま空き枠がなかっただけ」と切り替えて、希望するシフトが空いている別の店に応募しましょう。
円満退職できる建前の理由:2選

退職する理由は建前で問題ありません。大学生なら、勉強を理由に辞める人が多いです。
勉強ならウソになりません。勉強と言っても色々な解釈があります。
法的には辞める理由はなんでもいいので、辞めますとハッキリ言いましょう。
他にも退職する理由について知りたい人は以下のページを参考にしてください。
「学業に専念したい」は反論できない最強の退職理由
大学生にとって、学業は最優先すべき「本分」です。
以下の例文のように、学業を理由にすればスムーズに退職できます。
「大学のゼミや課題が忙しくなり、勉強に集中する必要が出てきました。
学業を最優先するために、今月いっぱいで退職させていただきたいです。」
大学生という身分があるからこそ、その場所でアルバイトができているケースがほとんどです。
例えば、青森出身の学生が東京の大学に通いながらバイトをしている場合、もし大学を辞めれば、実家に帰るのでバイトも続けられなくなります。
「大学生活」という土台があってこその「アルバイト」なのです。
雇用主もその事情は理解しているため、「大学優先」で退職するなら普通は退職を受け入れます。
中には、学生の事情を無視して「学校を理由に休むな・辞めるな」と怒鳴る、いわゆるブラックバイトも存在します。
ここで萎縮する必要は全くありません。以下の考えを持ってください。
あなたの高い学費を払っているのは、あなた自身かご両親です。バイト先の会社が学費を負担してくれているわけではありません。
学費をバイト先の会社が払っていないのだから、学生生活を優先しましょう。
友達から職場を紹介された

友達から職場を紹介されたので、そちらに移りたいです
このように伝えれば、スムーズに退職できます。
「シフト」が理由だと「改善するから残って」と交渉される可能性がありますが、「友達と一緒に働きたい」という理由は、店側が対策しようがないからです。
友達から紹介された時にあった退職の言い分
- 大学のサークルの先輩から、新しい仕事を誘われています
- 友達が働いている職場に誘われたので、そちらで一緒に働きたいです
特に留学生のコミュニティでは、同郷の友達を職場に紹介するケースが多々あります。
店長やオーナーも「友達同士で働いたほうが定着率がいい」「紹介なら採用コストがかからない」というメリットを理解しているため、「友達の紹介なら仕方ない」と納得しやすいのです。

「本当は次のバイトなんて決まっていないのに、嘘だとバレないかな?
全く問題ありません。
店長や上司は日々の業務に忙殺されており、辞めた元スタッフの動向を追跡する暇などありません。
わざわざ新しい職場を偵察に行くようなことはあり得ないので、安心して退職の意思を伝えてください。
断られる退職理由
人間関係に疲れたからだと退職できない場合がある
人間関係で辞めたいはどんな仕事でも辞めたい本音の理由で上位ランクの理由です。

あの先輩が嫌いだから辞めたい。自分ばかり負担が大きくて割に合わない
「あの先輩が嫌いだから辞めたい」 これは、どの職種でも退職理由のランキング上位に入る「本音」です。
退職理由として正直に「人間関係の不満」を伝えるのはNGです。
理由は単純です。「シフトの変更」という解決策を提示されてしまうからです。
特定の人が嫌だという理由であれば、店長やオーナーは「その人と一緒にならないようにシフトを組む」という提案が可能です。
これを提案されてしまうと、退職する理由がなくなってしまいます。

Aさんがサボってばかりで、私が尻拭いをするのが辛いです。もう辞めたいです。

今後はAさんと被らないシフトにするから、続けてくれないか?
Aさんには私から指導しておくよ。
店長も悪気があるわけではなく、「あなたの不満(問題)を解決しよう」として提案してくれています。
だからこそ、一度提案されると断るのが難しくなります。
人間関係が原因であっても、それを表に出してはいけません。 最初から店側が解決できない「学業(ゼミや課題)」を理由にするのが、最も確実な回避策です。
「人手不足で忙しい」を退職理由にしてはいけない

人が急に辞めて店が忙しくなったから、俺ももう辞めたい
これはもっともな不満ですが、退職理由として伝えるのは得策ではありません。
なぜなら、「忙しさ」を理由にすると、円満に退職できない(引き止められる)からです。
上司に「忙しすぎて辛いです」と伝えた場合、以下のように返されるのがオチです。

ごめんごめん。じゃあ、シフトを減らしてあげるよ。
それなら続けられるよね?
こう言われてしまうと、「辞めたい」という要望が「シフト調整」ですり替えられてしまい、退職する口実を失ってしまいます。
人手不足の職場であっても、全員が忙殺されているわけではありません。強い意志を持って「週2回」のシフトを守り、マイペースに働いている学生もいます。
逆に、忙しくて辛い思いをしている人の多くは、店側のお願いを断れずにシフトを増やしてしまっている人です。
実際、当初は週2回の希望だったのに、気弱な性格につけ込まれて週5回も入れられている学生を見たことがあります。
これは「人手不足」の問題というより、「断り方」の問題です。
もし、人手不足を理由に「シフトを増やしてほしい」と頼まれたり、それが嫌で辞めたかったりする場合も、答えは1つです。
こう返答しましょう。「人手不足だから」という店の事情よりも、「学生の本分」である学業のほうが優先度は高いからです。
「時給が安い」は禁句!余計なトラブルを招くだけ
退職の本当の理由が「時給の安さ」であっても、それを正直に伝えるのは絶対にNGです。
最終的に辞めることはできますが、最後に嫌味を言われたり、揉めたりして、後味の悪い退職になる可能性が非常に高いからです。
理由は単純で、店長やオーナーにとって「痛いところ(図星)」だからです。
多くの経営者は「時給を上げて人を集めたい」と考えていますが、売上や利益の事情でそれができません。
そこへアルバイトから「給料が安い」と指摘されると、経営手腕を批判されたように感じてしまうのです。
オーナーの心理としては、以下のように変換されて伝わります。
- バイトの言い分:「時給が安いから辞めます」
- オーナーの受け取り方:「お前の経営が下手くそだから、給料が安くてやってられない。」
こうなると、相手も人間なので感情的になってしまいます。「最初は納得して入ったはずだろ!」と逆ギレされるのがオチです。
本当のことを言われると、人間はキレてしまいます。
時給が安いは言わないでおきましょう。
本当のことでも、相手のプライドを傷つけることは言わないのが賢明です。
時給が不満で他のバイトに行く場合でも、「親がもっと勉強するように言うので」といった、相手を否定しない言い方を選びましょう。
そうすれば、文句を言われる筋合いはなく、スムーズに退職できます。
退職するきっかけになりやすいこと

退職する時にはきっかけがあります。いきなり辞めたいと思うバイトはほとんどいません。
テスト期間に「休むな」と強要されたら、辞めても仕方ない

面接時に、テスト期間中は出勤できないと言って採用されたのに・・・
このような状況なら、迷わず退職を考えても問題ありません。 学生にとって学業は最優先事項です。
そもそも、学生を雇う以上、テスト期間にシフトに入れなくなることは雇い主も承知しているはずです。
本来、テスト期間中は「全休(すべて休み)」でも文句は言えません。
もし期間中に2日でも出てくれるなら、それは学生側の「かなりの貢献」であり、店側は感謝すべきことなのです。

テスト期間だからと言って授業に出たら、シフトに穴があくと困る。
店長が「テスト期間に休まれると店が回らない」「シフトの穴埋めが大変だ」と嘆くことがありますが、これは完全に店側の怠慢(マネジメント不足)です。
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スケジュールは予測できる:大学のテスト期間は、年間予定表を見れば4ヶ月以上前から分かっています。
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対策する時間はあった:店長には「学生が一斉に休むこと」を想定して、早めに対策を打つ時間が十分にあったはずです。
それをしてこなかった店長のミスを、学生が「留年」というリスクを負ってまでカバーする必要はありません。
学生からしたら、面接の時に「前もってテスト期間中に休みます」と伝えています。
上司が「テスト期間中だからと言って、通常通り出勤しなさい」と言っても無理。
出勤する人でも通常のシフトより少ないシフトで出勤します。
学生は留年したくないので、出勤しません。もめると、大学生は違うバイトに転職するか、辞めてしまいます。
成人式の日に出勤するように言われた
結論から言えば、出勤する必要はありません。 「成人式に出ないで仕事をしてくれ」という要求自体が、マネジメントとして無理があります。
成人式に出る出ないはその人の判断に任せられます。
しかし、店側が成人式のシフトを考慮していないのは店側の責任です。
そもそも、なぜ直前になって「人が足りない」「出てほしい」と揉めるのでしょうか。 最大の原因は、店長(オーナー)が履歴書の生年月日をチェックしていないからです。
本来、管理職であれば以下のように予測して動くのが仕事です。
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履歴書の確認:「この人は今年20歳になる。(=成人式がある)」と把握する。
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事前の対策:「成人式の日は休むだろうから、ヘルプを探そう」「早めにシフトの希望を聞こう」と計画を立てる。
これを怠り、直前になって慌てているのは、完全に店側の準備不足です。
もめる理由はオーナーが履歴書で年齢を確認しないからです。
店側は「面接の時に言わなかった君も悪い」と責任転嫁してくるかもしれません。 しかし、初めてのバイトや面接で緊張している学生が、半年以上先の予定を言い忘れるのは想定内のことです。
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プロの責任:業務に慣れている店長が、事前に「成人式はどうする?」と聞くべき。
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機会はあった:面接時だけでなく、採用後や研修中など、確認するタイミングは何度もある。
それをしてこなかったのに、1月のシフトを決める段階になって「休めない」と言うのは理不尽です。
もし成人式の欠席を強要されるようなら、そんな職場は辞めてしまって構いません。一生の後悔を残さないよう、式典や同窓会を優先してください。
上司が給料を渡し忘れて謝らない
給料の支払いがルーズな職場は、今すぐ辞めるべきです。
給料を決められた期日に全額支払うことは、労働基準法で定められた雇用主(オーナー)の最も基本的な義務です。
「管理をバイトに任せていたから」といった言い訳は通用しません。お金の管理は経営者の仕事であり、それを怠ってスタッフに迷惑をかけるのは、経営者失格と言えます。
私が勤務していた店でも、普段はスタッフに厳しく指導していたオーナーが、外国人留学生への給料を渡し忘れるという事件がありました。 結果どうなったかと言うと、信頼を失い、留学生たちがまとめて辞めてしまいました。
当然の結果です。約束を守らない上司についていく部下はいません。

何回もやっていると渡し忘れてしまう時だってあるじゃん。それに忘れた後に給料を払ったし。
しかし、学生にとってのバイト代は死活問題です。生活費や学費、家賃の支払いをその給料に頼っている人も大勢います。
「たった1日の遅れ」が、スタッフの生活を脅かすという想像力が欠如している時点で、上司として信頼に値しません。
百歩譲って、ミスをした直後に謝罪があればまだ救いはあります。 しかし、給料を渡し忘れても平気な顔をしているようなら、迷わず退職しましょう。
バイトの引き止めで多いフレーズを断る方法

君が抜けてしまうと会社が回らない
バイトが1人抜けただけで店が回らない経営をしている職場はやめた方がいいです。
むしろ、アルバイトが1人抜けただけで業務が破綻するような職場は、経営体制に欠陥があるため、早めに離れた方が身のためです。
そもそも、「いつ誰が辞めても店が回るようにしておくこと」は、経営者(店長・オーナー)の最も重要な仕事の一つです。
民法第627条には「雇用の期間に定めがないときは、解約(=退職)の申入れから2週間が経過すると雇用契約が終了する。」とあります。 労働相談Q&Aより引用
「労働者はいつでも辞める権利がある」という前提で、店側はあらかじめ余裕を持った人員配置や採用計画を立てておく義務があるのです。
それを怠っているツケを、アルバイトに押し付けるのは筋違いです。

自分が辞めたら残った仲間が大変なことになるのでは
そう心配する優しい方もいるでしょう。
しかし、1人辞めたくらいで閉店なんかしません。
大手チェーンであれ個人店であれ、欠員が出れば近隣店舗からヘルプを呼んだり、オーナー自身が店頭に立ったりして、なんだかんだで店は回ります。
実際、私がいた店では、1ヶ月の間に5人のスタッフが一気に辞めたことがありました。
さすがに現場は混乱しましたが、オーナーが系列店に頭を下げて人を借りてくるなどして、結局店が潰れることはありませんでした。
1人どころか5人抜けても、組織というものは回るようにできているのです。 「自分がいないとダメだ」と背負い込まず、自分の人生(大学生活など)を最優先に考えてください。
代わりを見つけたから辞めないとダメ
「辞めたいなら、代わりの人を見つけてからにして」
退職を申し出た際、このように言われて足止めを食らうケースがありますが、代わりを見つける必要はありません。
そのまま退職の手続きを進めて大丈夫です。なぜなら、次のスタッフを探すのは、あなたの仕事ではなく「店長(経営者)」の仕事だからです。
そもそも、新しい人を雇うためには、以下のようなプロセスが必要です。
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求人広告を出す(タウンワークなどへの掲載手配)
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応募者と連絡を取る
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面接を行う
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採用・不採用を決断する
これらはすべて、人事権を持つ管理者(店長やオーナー)の業務です。権限も責任もないアルバイトに、このプロセスの一部を丸投げすること自体が、組織として間違っています。
「人を集める仕事をしろ」と求人には書かれていません。
セブン-イレブンのコンビニスタッフ求人です。レジでの会計や接客販売、商品の品出しや陳列、店内の清掃などが主な仕事です。
他にも公共料金や宅急便の受付、おでんや揚げ物の簡単な調理などの仕事もあります。
セブンイレブンより引用
求人ページ判断できる業務はレジ・清掃・品出し・陳列・ゴミ出しなどなどです。
あなたが友達を紹介するとしましょう。その場合、店側はあなたに「紹介料(報酬)」を支払うべきです。
人材紹介会社に依頼すれば数十万円のコストがかかることを、店長はタダでバイトにやらせようとしています。
「紹介料も出ないのに、なぜ私が他人の採用活動をしなければならないのですか?」 そう考えれば、この要求がいかに理不尽で、店側の都合しか考えていないかが分かるはずです。
給料以外にも「代わりの人がいないから辞めるな」と言われた時の無茶振りについて記事を書きました。
引継ぎの仕事が終わってないから辞めないで
大学生アルバイトにおいて「引き継ぎ」が必要なケースはほぼありません。
退職日まできっちりとシフトに入り、普段通りの仕事をこなせば十分責任を果たしたことになります。
例:自分一人で進めていたプロジェクトの進捗
レジ打ち、品出し、清掃などは、誰が担当しても同じ結果になるようにマニュアル化されています。
「あなたしか知らない仕事」は基本的に存在しません。あなたがやっている仕事は、店長や他のベテランスタッフも当然できるはずです。
もし「君しか知らないことがある」と言われたら、それは業務をマニュアル化・共有化していない店側の管理不足であり、あなたが解決すべき問題ではありません。

引き継ぎもしないなんて社会人として通用しない!
これは、辞めようとする学生に罪悪感を植え付け、引き止めるための常套句に過ぎません。
正社員のプロジェクトリーダーが突然消えるのとは訳が違います。アルバイトという雇用形態において、退職日までのシフトを全うすること以上の義務はありません。
「通用しない」などという言葉に傷つく必要はありません。堂々と胸を張って次のステップへ進んでください。
「ほかの職場で通用しない」と言われた人は以下の記事を参考にしてください。
退職する時の注意点
絶対に直接上司に言う
退職の意思が固まったら、仲の良い同僚や先輩ではなく、必ず「店長(オーナー)」などの責任者に一番最初に伝えましょう。
同僚に退職の話を聞いてもらうのは止めておきましょう。最大の理由は、噂話として広まってしまうリスクがあるからです。
もし、あなたが直接伝える前に、同僚から「〇〇さんが辞めるらしいですよ」と上司の耳に入ってしまったらどうでしょうか。
上司は「なぜ自分に直接言わないんだ」と不信感を抱き、円満な退職が難しくなってしまいます。
「ここだけの話だけど…」と釘を刺しても、残念ながら秘密は守られないことがほとんどです。学校やサークルと同様に、バイト先でも噂はすぐに広まります。
余計なトラブルを避けるためにも、退職希望日(●月●日)が決まった段階で、早く上司に直接伝えるのが鉄則です。
辞めないでシフトを減らしてみる

仕事が忙しすぎて辞めたい。でも、バイトを辞めると収入がゼロになって生活できない
いきなり退職するのではなく、「シフトを減らす」ことから始めてみましょう。
「辞めたい」と感じる原因の多くは、労働時間が長すぎて心身ともに余裕がなくなっていることです。 この状態で考えると、「辞めるか」か「我慢して続けるか」という極端な二択しか浮かばなくなります。
まずは、思い切ってシフトを週4日から週2日程度に減らしてみてください。 収入は減りますが、完全にゼロにはなりません。
何より、時間と心に余裕が生まれ、今後どうするかを冷静に考えることができます。
「シフトを減らしたいと言ったら怒られるかも」と不安な方は、以下の手順で進めてみましょう。
- 次回のシフト希望提出時に、しれっと減らして出す。わざわざ宣言しなくていい
- 希望日数を減らして提出します。何も言われなければそのままでOKです。
- 理由を聞かれたら「体調」か「学業」と言う
- もし店長から「なんで減らしたの?」と聞かれたら、「授業が忙しくなったので」と答えましょう。これなら角が立ちません。
実は、店側としてもあなたが残ってくれる方が助かります。 完全に退職されてしまうと、また募集をかけて、新人を教育しなければならないからです。
「週2日でも経験者が残ってくれるならありがたい」というのが経営者の本音です。
就活やテスト期間で週2勤務の学生はたくさんいます。
まずはシフトを減らして負担を軽くし、それでも辞めたいかどうかをゆっくり考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ:大学生なら法的に違法することなく、バイトを辞められる
大学生はバイトを退職できます。バイトで1度働いた経験があれば、どっかのコンビニで採用されます。
以下は記事のおさらいです。
- 「2週後に、大学生活(勉強・サークル)を優先したいから退職したいです」と言えば、止められる。
- 学業を優先して、辞めていいです。
- テスト期間に出席しろ→辞めていいです。
- 辞めても違う店で採用されます。


大学の授業や課題が忙しくなってきたため、学業に専念したいと考えています。
親と相談した結果、生活費などの仕送りを増やしてもらう代わりに、勉強を最優先にすることになりました。
親の期待に応えるためにも、誠に勝手ながら2週間後の●月●日で退職させていただきたいです。
これまで大変お世話になりました。