- バイトを辞めたいけど、退職する適切な理由がよくわからない
- 上司に怒られないで辞める理由や、角が立たない言い方を知りたい
- 「嫌な人がいる」と正直に言った方が、お店のためになるんじゃないか
結論として、退職時に正直な不満を伝える必要は一切ありません。むしろ、不満を隠して「建前」を使うことこそが、怒られずに円満退職するための鉄則です。
大学生であれば、「学業」や「就活」といった退職理由を使えば、引き止められることなくスムーズに退職できます。
退職する適切な言い回しがわかれば、辞める時に悩むこともなくなるでしょう。
- 避けるべきNG理由
- 学業を理由に退職する
- 退職理由と具体的な例文5選
仕事を辞める理由は建前でも大丈夫な理由:2選
退職理由を正直に言う必要はありません。本音は隠して、「建前」だけを伝えれば大丈夫です。
真面目な大学生ほど「本当のことを言わなきゃ」と詳しく説明しようとしますが、それは逆効果です。
職場への不満や文句を言うのは避け、基本的には「勉強が忙しくなった」と伝えましょう。
これが最も無難で、誰からも反対されない最強の理由です。
辞めたいと申し込めば、退職理由はなんでもいい
退職時にあれこれと「納得してもらえる理由」を考える必要はありません。
最も重要なのは理由の内容ではなく、「いつ辞めるか」を明確にし、法律で定められた「2週間前」までに伝えることです。
申し入れから2週間が経過すれば法律上、退職は成立します。
大学生なら「勉強が忙しい」という建前さえあれば十分です。それよりも期限をしっかり守ることを優先しましょう。
なぜ2週間前で問題ないのか、さらに詳しい理由は以下の記事で解説しています。
大学生は失業保険をもらえないから
残念ながら、大学生はどれだけバイトを頑張っても「失業保険」をもらうことができません。
社会人なら「退職理由」次第でもらえる金額が変わるため、慎重になる必要があります。
しかし、大学生にはその心配がありません。
どう転んでも保険はおりないので、逆に言えば「退職理由にこだわる必要がない」ということです。
個人的には、学生も保険の対象にしてほしいところです(生活費のために働いている人も多いのですから)。
しかし現状のルールでは対象外なので、これを逆手に取りましょう。
金銭的なデメリットがない以上、辞める理由は「建前」や「適当な理由」で十分なのです。
大学生がバイトが退職できる理由と伝え方の例文を5つ紹介
この見出しでは、退職する理由と例文を紹介します。
大事なポイントははっきり「辞めたい」と言いましょう。
理由よりも辞めたいと意思表示すれば、退職は成立します。
学業に専念したいから
大学生の本分は「勉強」です。そのため、
「学業が忙しくなった」という理由は、バイトを辞める上で最も正当性が高く、スムーズに受理されます。
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ゼミの活動が忙しくなった
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TOEICや資格試験(簿記など)の勉強に集中したい
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単位が足りず、授業を詰め込む必要がある
さらに、「親と話し合った」と付け加えれば、上司も納得せざるを得ません。
もし引き止められて留年した場合、店が学費(数百万円)を払ってくれるわけではありません。
そのリスクを理解しているまともな大人なら、「勉強なら仕方ない」と諦めます。
他の理由についても以下のページで解説しています。
迷ったら、以下の鉄板フレーズを使いましょう。
「留年回避」は鉄壁の理由です。大学生活を守るためにも、堂々と伝えて大丈夫です。
学校生活(サークル)とバイトの両立が難しくなったから
「勉強」「サークル」「バイト」。この3つを完璧に両立させるのは至難の業です。
サークル活動に力を入れたいなら、それを理由に堂々と退職を申し出て構いません。
大学生ならではの「正当な理由」として、上司にもスムーズに受け入れられます。
- サークルのリーダー(役職)になり、責任が重くなるので辞めたい
- 4年生で最後の活動に力を入れたいため、専念したい
- 遠征や活動日が増え、シフトとの調整が難しくなった
実際に私が勤務していた店舗でも、以下の理由で退職した学生がいました。
登山サークルに所属しており、週末は県外への遠征が多くなります。
登山のスケジュールとバイトのシフト調整が難しいため、2週間後に辞めさせてください。
物理的にシフトに入れない事情(県外への遠征など)を伝えると、店側も納得せざるを得ません。
就職活動が忙しいから
大学3年生になると、就職活動が本格化するため、バイトを続けることが物理的に困難になります。
将来を決める重要な時期ですから、遠慮なく「就活」を理由に退職を申し出て大丈夫です。
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「秋から長期インターンに参加するため、シフトに入れなくなります」
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「就職活動に専念したいので、来月いっぱいで退職させてください」
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「多くの企業にエントリーするため、スケジュールの確保が必要です」
- 面接の練習
- 企業研究
- インターン
- 履歴書の作成
就活活動の負担が大きくなるので、3年生の秋ごろになったらシフトを減らす・退職をする人が増えます。
私の経験でも、就活期間はいったん退職し、内定をもらってから復帰した学生もいました。
バイト先の将来よりも、あなたの将来の方が大切です。就職活動を理由に辞めることは、大学生として最も正当な権利です。
体調が悪くなったから
腰痛や持病の悪化など、健康上の理由(体調不良)がある場合、バイト先は引き止めることができません。
具体的には、以下のように伝えるとスムーズです。
- 腰を痛めてしまい、立ち仕事が辛いので辞めさせてください
- 持病が悪化し、医師から仕事を控えるようアドバイスされました
- 不眠が続いており、体調が限界なので辞めたいです
具合が悪いスタッフを雇い続けることは、店側にとっても「リスク」でしかありません。
もし無理に引き止めて、業務中にお客様の前で倒れられたらどうなるでしょうか? 店の評判はガタ落ちになり、管理責任も問われます。
そのため、健康問題を理由にすれば、あっさりと退職が認められます。
特に深夜バイト(夜勤)などで体調を崩した場合は深刻です。
このケースでは、2週間を待たずに「即日退職」が認められることも少なくありません。
一身上の都合のため辞めたい
「本当の理由は言いたくない」
そんな時は、「一身上の都合」という言葉を使えば退職可能です。
労働者には退職の自由があり、詳細なプライベートを職場に報告する義務はありません。
他人に言えない事情は誰にでもあります。以下のようなデリケートな事情がある場合、無理に話す必要はありません。
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家族の病気や介護、家庭内の深刻なトラブル
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精神的なショックやメンタルヘルスの問題
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その他、他人に知られたくない個人的な事情
「一身上の都合」と伝えても理由を聞かれた場合は、以下のように「言えない」ことを繰り返しましょう。
【一身上の都合で辞めたいと言う場合の会話】

一身上の都合により、今月いっぱいで退職させていただきたいです。

急だね。理由は? 学校の単位とか?

申し訳ありません。家庭の事情もありまして、詳しいことは申し上げられません。

言えないなら仕方ないね。分かった。
「申し上げられません」と線を引けば、まともな上司ならそれ以上踏み込んでくることはありません。
ネガティブな退職理由は避ける
「仕事がきつい」といった職場への不満を、正直に伝えるのは避けましょう。
なぜなら、ネガティブな理由は会社側が「改善できる」と判断し、引き止めの材料にされてしまうからです。
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「仕事がきつい」→「じゃあシフトを減らしてあげるよ」
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「嫌いな人がいる」→「シフトが被らないように調整するよ」
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「時間が合わない」→「希望の時間に変えてあげるよ」
このように改善案を出されると、断る口実がなくなり、辞めづらくなってしまいます。
職場批判は相手を不快にさせ、トラブルや説教の原因にもなります。
スムーズに辞めたいなら、本音を言う必要はありません。
「勉強が忙しい」という建前や、詳しく言えない場合の「一身上の都合」を使い、円満に退職手続きを進めましょう。
退職の話を切り出す必殺のフレーズ
どうしても言い出す勇気が出ない人は、まずLINEか電話で「相談のアポイント」だけ取りましょう。
退職そのものを伝える必要はありません。
以下の文章をそのまま送ってください。
これを送るだけで、9割の作業は完了です。
「大事な話」と言えば、上司は「辞める話かな」と察してくれます。
あとは上司が場所と時間を作ってくれるので、流れに身を任せるだけで大丈夫です。
バイトを辞めても次のバイトを探せばいい
今のバイトを辞めても、心配はいりません。
バイト経験がある大学生なら、採用される可能性は高いです。
そもそも大学生は失業保険の対象外なので、今の職場にしがみつくメリットはありません。
健康を害してまで続ける必要はないのです。
嫌なバイトはさっさと辞めて、心機一転しましょう。
どうせ次に働くなら、「採用祝い金」がもらえるお得なバイト求人サイトから申し込むのがおすすめです。
まとめ:退職する理由と例文がわかってしまえば退職できる
理由なんて建前でいいわけです。ウソとは言わないけど、自分が該当する理由を言いましょう。
辞めたいと言うバイトを雇っても店は困るだけですから、簡単に退職できます。
- 退職の理由は法的にはなんでもいい。
- 失業保険がもらえないから、理由は大事ではない。
- 大学生なら勉強・就活といえばだいたい退職できる


単位取得が厳しく、留年の危機にあるため、親と相談して辞めることに決めました。
2週間後に退職します。