いきなり本を読むな！「動画×書籍」の合わせ技が楽な独学法である

最初に読書を始めたころは本を読むのすごく大変です。漢字が多くて読む気が失せます。

どうすればいいのかと言えば、読書に慣れていない段階では無理に本だけにこだわる必要はありません。

まずは「動画」で全体像を掴み、その直後に本で知識を深める「動画×書籍」の学習法が知識を確実に定着させる楽にできるやり方です。

このやり方のいいところは動画なので楽に学習できることです。

本にこだわる必要はない

読書に慣れていない段階では、無理に活字を追う必要はありません。最初は本を読まず、「動画」から入るのが正解です。

映画、ドキュメンタリー、YouTube解説などの動画コンテンツには、最大のメリットがあります。

「再生すれば、勝手に話が進んでいく」という点です。

椅子でリラックスし、本をぼんやり眺めているだけで構いません。

疲れていても、映像が勝手に情報を届けてくれます。

「勉強なのに、こんなに楽をしていいのか？」と罪悪感を持つ必要はありません。

むしろ、この「楽」こそが学習の突破口になります。

最初は楽な方法を選ぶ。これが挫折しないための鉄則です。

動画と本を組み合わせる方法

具体的にどのように「動画」と「書籍」を組み合わせれば、最強の学習効果が得られるのでしょうか。

ここでは、脳の認知特性を最大限に活かした3つのステップをご紹介します。

映像で全体像と基礎知識を理解する

まずは、学びたいテーマに関連する動画を探します。

YouTube、Netflix、Amazon Primeでの検索はもちろん、図書館で関連DVDを借りるのもおすすめです。

文章ではイメージしづらい「地図上の位置関係」や「勢力図」、あるいは「キャラクターの名前や必殺技」なども、映像なら楽に理解できます。

まずは映像で「イメージの土台」を作っておくことで、その後の理解スピードが劇的に向上します。

読書を始めた人はまずは簡単な本から読んでみましょう。

記憶が新鮮なうちに本を読む

動画を見終わったら、記憶が新鮮なうちに（できれば直後に）関連する書籍を開きます。

このとき、気負う必要はありません。「パラパラと眺める」程度で十分です。

なぜなら、動画ですでに基礎知識が入っているため、内容が頭に入ってくるからです。

このように、映像の記憶と本の記述を照らし合わせる「答え合わせ」の感覚で読んでみてください。

これはゼロから学ぶ「読書」ではなく、すでに知っている情報の「再確認」であるため、脳への負担が圧倒的に軽くなります。

同じ内容を「映像」と「文字」で繰り返すことで、記憶は強固に定着します。

疲れたら動画を見直す

本を読んでいて「文字ばかりで疲れた」「イメージが湧かない」と感じたら、無理せずすぐに動画に戻りましょう。

読んだ箇所を映像で見直してもいいですし、最初からぼんやり流し見をするだけでも構いません。

文字情報と映像情報を行き来することで、脳の理解度が深まるのを実感できるはずです。

「疲れたら動画」という逃げ道を用意しておくことが、学習を継続させるコツです。

本を読んで疲れたら、動画で息抜きをしてみましょう。動画と本で学ぶことを繰り返していれば、記憶が定着します。

注意点

「動画×書籍」の学習法は強力ですが、実践にあたっていくつか知っておくべき「落とし穴」と、その回避策があります。

注意点1：動画と本が完全にリンクする教材は少ない

理想は映像と書籍の内容が「完全一致」することですが、すべてのテーマで完璧なセットが存在するわけではありません。

映像と本の内容が細部まで完全に合致するケースは少ないです。

しかし、テーマさえリンクしていれば十分な効果があります。

【回避策】完全一致にこだわらない

大切なのは、「入り口」としての映像と、「深掘り」としての書籍を自分で柔軟に組み合わせることです。

内容と本の内容が完全に一致しなくても、話の大枠を動画でつかんであとは本で理解するという流れです。

• 動画の役割： 興味を持つ、感情移入する、大枠をつかむ

• 書籍の役割： 知識を体系化する、詳細を学ぶ

例えば、名馬「トウカイテイオー」について知りたい場合：

1. 動画： アニメ『ウマ娘』や当時のレース映像を見て、ストーリーに感情移入する。

2. 書籍： 「競走馬の育成理論」や「競馬の歴史」に関する本を読み、知識を深める。

あるいは、「第一次世界大戦」を学びたい場合：

1. 動画： 『映像の世紀』を見て、戦場の悲惨さを疑似体験する。

2. 書籍： 歴史の教科書や専門書を読み、背景や因果関係を学ぶ。

このように、動画と内容が一致していれば理解できます。動画で「興味のフック」を作り、本で「知識のアンカー（重り）」を下ろすイメージです。

最大の罠「動画を見て満足してしまう」

もっとも注意すべきは、動画を見ただけで「勉強した気になってしまう」ことです。

わかりやすい動画を見ると、その場では「なるほど、完全に理解した！」という気分になります。

しかし、それは映像の構成が優れているだけで、知識が定着したわけではありません。

受動的な視聴は楽ですが、情報は右から左へと流れ去りやすいものです。

「面白かった」という感想だけで終わらせず、知識として残す工夫が必要です。

【回避策】少しだけアウトプットを挟む

記憶を定着させるには、受動的なインプットから「能動的なアクション」へ切り替えることが不可欠です。

動画と本を見終わった直後に、以下のポイントを実践してみてください。

実際に書いてみると、「意外と漢字が書けない」「名前が出てこない」という事実に気づくはずです。

書いた感想はAIに分析してもらえばさらに理解できます。

この「思い出そうとする負荷」こそが、脳への記憶定着を促します。

この「3ステップ」をセットにするだけで、学習の質は向上します。

最後：動画から学習したほうが楽です

完璧主義を捨てることから始めましょう。「今日は疲れて本なんて読めない」という日は、無理せず動画を見るだけで十分です。

「動画でワクワクして、本で深く知る」。このサイクルを回し始めたとき、かつて挫折した難解な分野も、楽しみながら習得できる未来が待っています。