【読み方解説】同じ本を繰り返し何度も読み直す方法

同じ本を繰り返し読む方法は読書でもっとも効果的な方法の１つです。このやり方はどの分野でも通じるので、ぜひとも読書を始めた人は同じ本を繰り返す読む方法を学んでください。

最初に結論を言ってしまうと、「読書時間を4つのスキマ時間に分散して読む方法」をすれば大丈夫です。

朝・昼・夕方・夜と4つに分散して、1章ずつ読む方法です。

この方法に関するやり方を注意点・5つの評価項目から解説していきます。

【前提条件は２つ】読める本を選んで、1冊の本を読もう

本の選び方がとにかく大事です。本の選び方が分からない人は以下の条件の本を選んでください。

興味のある本なら読めやすいので、自分にとって読みやすい本を選ぶことがポイントです。

1冊の本を読めたとします。

何回も読む方法

1回読んだ本を何度も読むという方法です。読むタイミングはスキマ時間で4つに分散する方法です。

読んだ本は4章構成の本とします。

1回読んだ本なので、新しい本を買う必要はありません。

1回目の読み直す

1回目の読みなおしの時はこれでいいです。

15分で読む範囲は1章だけにしましょう。

各章を読むのにどれくらい時間がかかるか、記録してみることをお勧めします。

記録する理由は、早く読めるようになったことを実感できるからです。一度目よりも二度目の方が早く読めます。全体の流れや知識をすでに理解しているからです。

特に漫画は、１度目より２度目の方が格段に早く読めます。

むしろ、遅く読む方が難しいくらいです。内容をすでに知っているので、いわゆるネタバレ状態だからです。

『鬼滅の刃』を5回ほど読んでいますが、先ほど19巻を読んだところ、4分で読めました。内容をすでに知っているので、早く読めるのです。

なるべく15分を目標に各章を読んだ方がいいでしょう。短い時間で読んだ方が良いからです。

長い時間をかけて読むよりも、短い時間で何度も読み直した方が効果的です。まとまった1時間の読書時間よりも、15分の読書時間を4つに分散しましょう。

2回目以降の読み直す

2回目の読み直しの時は、1回目よりも多い内容を15分で読みましょう。

例えば、以下のように分散させてみます。

1回目と同じペースで読んでも構いませんが、それでは飽きてしまいます。量を増やして何度も読めば、読む量が増えても同じ時間で読めるので、「早く読んでも理解できる」と実感できます。

2章ずつ読むのが大変なら、1章ずつ読んでも大丈夫です。

「そんなに早く読めないだろう」と思うかもしれませんが、回数を重ねて読むと慣れているので読めます。読書は、知識と読む技術が向上すれば、自然と早く読めるようになるからです。

分からない単語があっても気にせず読み続ける

わからない単語があって読めない場合でも、あまり気にせず各章を読み通しています。

確かに、わからない単語はネットで調べると解説記事があります。しかし、解説記事は後で読めばいいのです。

いちいち立ち止まらず、一気に読み切る！わからない単語は後でメモしておけば十分だからです。

例えば、1章を読んでいる途中にわからない単語があったとします。私は1章を読み終えてから、その単語を調べるようにしています。

もし、わからない単語が大量にあるのなら、それは本の選び間違いです。簡単な本を図書館で探しましょう。

やってみて得られること（メリット）

反復の重要性

回数を重ねるとできるようになる、という理屈を実感できます。仮に本を読まなくなってしまったとしても、この考え方は日常生活のあらゆる場面で適用できます。

毎週アニメを見ていると、キャラクターの名前を覚えられます。『セーラームーン』を見ている人は、惑星の英語名を覚えているでしょう。

『鬼滅の刃』を読んでいる小学生が「ヒノカミ神楽」のような難しい漢字も書いていました。神楽という漢字は、小学生の頃の私は読めませんでした。

自転車の運転も最初は下手です。下手でも、補助輪をつけて何度も運転すると、安全に自転車を操作できるようになります。

反復していれば、必ず上達します。

読書も、何度も読めば理解や技術が向上することを実感できます。

読む技術が向上する

簡単な本、しかも自分にとって興味のある本だと、知識があまり広がらないのではないかと思うかもしれません。

確かに、知識はあまり広がりません。読みやすい本だと、すでに知っていることが多いからです。

ただし、読む技術は向上します。読書で大事なことは、経験と知識と技術です。読む技術に関しては、本を読めば向上します。

本の読み方に関する情報は世の中に溢れています。しかし、読書をしない人は、読む技術が低いままです。

読書をすれば、読む技術は向上します。

習慣化しやすい

読んだ本を何回も繰り返す方法が習慣化しやすいです。

図書館で借りた本なら無料で実行できます。本を選び間違えても、また借りればいいだけです。

習慣化に失敗する原因は、ハードルが高すぎることです。

「難しい本を買って、1日に5時間読んでやる」。これが私が最初にやった失敗です。

最初はハードルを低くすれば、習慣化できます。

回数を重ねるほど、知識も増え、読むスピードも向上します。最初はどんどん上達するので、読書が楽しくなります。

不安になってしまう気持ちは分かりますが、読書していることを文句を言う人なんて誰もいません。誰がどこで読書しているかなんて、他人にはわからないからです。

他人の目を気にする必要はありません。

気を付けること

気を付けることは２つあります。難しい本を選んで無理して読もうとすることと、トンデモな本に巡り合ってしまう時です。

同じ分野の違う作者を図書館で借りる

事実に基づかないいい加減なことが書いてある本を選ぶことは避けたいものです。とはいえ、最初はどの本が間違っているのか、よくわかりません。

言われても、右から左に流れてしまう状態だと思います。そこでやって欲しいことは、同じ分野の違う著者の本を借りることです。

特に健康に関する本は、違う著者の本を読んでから、睡眠法を実践した方が良いでしょう。

学生だった頃、短時間睡眠法に関する本がクラスで話題になっていました。

「3時間熟睡法」という本でしたが、短時間の睡眠が体に悪いことは違う睡眠学者の本を読めば、納得できます。

訓練次第でショートスリーパーになれると言われていますが、必要な睡眠量は遺伝子によって決まるため、訓練で変えることはできません。

そのため、ほとんどの人が「自称ショートスリーパー」と言ってもよいでしょう。

「睡眠の超基本」より引用

本を読んで正しいと思い込んでいると、間違った行動をしてしまいます。まずは、違う著者の本を読んでみてください。

読めないのに無理して読もうとする

読書本の中には、いきなり古書を買って読めと主張している人が時々います。この方法はとても難しいです。

まずはレベルの低いことから始めましょう。ゲームを始めていきなりボスに勝負を仕掛けても負けてしまいます。

諦めて簡単な本を読んでみればいいのです。読書を始めたばかりの頃は、やる気に満ち溢れているものです。

しかし、やる気があっても、本は読めません。お金を出しても読めません。残念ながら。

本が読めないことは、ごく普通にあります。ですから、読んだ経験がない本に関しては、図書館で借りて読めばいいのです。

間違えても大丈夫です。無料なのですから、読めなければ図書館に本を返せばいいだけです。

この方法の評価点

簡易性：9点

何回も同じ本を読む方法はとっても特別な準備や道具を必要とせず、誰でもその場で始めやすい方法です。

いつでもどこでもできる

「スキマ時間に15分の読書」は、忙しい人でもすぐに試せます。1回読めた本ならば、通勤中や休憩時間など、いつでもどこでも実践可能です。

読むだけなので、道具もいらないのでお手軽な方法です。

心理的なハードルが低い

いきなり1時間読書しろなんて言いません。

最初は15分の読書時間でいいです。15分でも長いなら、10分でも構いません。

なんか疲れた時、気分転換でできるやり方です。

各章を何回も読むことが大事です。最初なんだから1日読めなくても、気にしなくていいです。

4つの時間帯に分散して1章ずつ読むことはシンプルだからやりやすい

記事の言いたいことはこの２つの法則だけ守ってください。

読む時間に関しては読む本によって長さが変わります。簡単な本なら15分より早く読めるし、難しい本だと15分以上かかります。

それでも、4つに分散して1章ずつ読むことは守ってください。難しいことではありません。

汎用性：9点

この方法は、さまざまな状況や目的を持つ読者に対応できる高い汎用性を備えています。

どの年齢でも効果を発揮できる

「何回もやればできる」ということは、年齢・経験・分野を問わず通用します。本記事では『鬼滅の刃』や『セーラームーン』の例を挙げました。

難しい漢字や用語を何度も見ていると、勝手に覚えた経験はアニメ好きなら実感できるはずです。

他にも、免許取得時の講習を受ける人でも、反復すれば運転操作が上手くなります。何回もやって上達することは、特に何かを始めたばかりの人に効果的です。

他の分野にも応用可能

「反復するとできる」という概念は、読書だけでなく、スポーツや勉強など、あらゆるスキル習得に応用可能です。

読書以外の場面でもこの考え方を活用できます。

飽きてもスキマ時間だから大丈夫

同じ本を読んでいると、飽きてしまいます。しかし、飽きたとしても長時間読めないだけで、スキマ時間なら続けられます。

体調が悪い時や疲れている時に、何度も読んで飽きてしまった本を読めば問題ありません。

効率性: 8点

費用や時間に対する効率性が高いと私は評価しています。

回数を重ねると読書力の向上を実感できる

1時間の読書を15分に分散させる方法は、集中力の低下を防ぎ、少ない時間でも知識が定着します。

ただし、劇的な効果は期待できません。

速読本で「300ページ（9章構成）の本を10分で読める」といった方法は、さすがに無理です。あくまで1章あたり15分程度が目安です。

コスパは最強クラス

１度読んだ本なので、新しく買う必要はなく、経済的負担はありません。読み飽きても、図書館で借りればいいので無料です。

回数を重ねるごとに効果を実感できるので、パフォーマンスは高いです。

成長を実感できるので、やる気を維持できる

「回数を重ねるほど読むスピードが上がる」ということは、成長を実感できるので、やる気を維持できます。

実感する方法として、読書時間を記録してみてください。私の場合は、3回目以降から読む時間が早くなりました。

特に最初は、読める本をどんどん読めば知識が広がり、読書が楽しくなります。できるようになると嬉しくなって、やる気が自然と湧いてきます。

安全性：8点

注意点として、いい加減な本を選んでしまうことが挙げられます。これだけが心配です。

対処法としては、「同じ分野の著者の本を借りる」という方法があります。すぐに行動を起こさないことが大事です。

読書歴が長いと、いい加減な本を見分けられますが、最初はわかりません。本の選び方に関する経験値が低いからです。

最後

1回読んだ本を繰り返し読む方法は回数を重なるほど簡単になります。スキマ時間でもできるので、ぜひ実践してみてください。