- 本来は気軽に始められて、辞めやすいのがバイトのメリットのはずなのに
- 辞める時にトラブルが起きることは嫌だ
- バイトを辞めたいけど、「人手不足なのに無責任だ」と文句を言われそう
バイトって辞めやすいことが特徴なのに、「どうして店長はすぐに辞めさせてくれない」と思います。
結論として、面倒な引き止めを回避してスムーズに辞めるための最適解は、日頃から「職場への過度な貢献」を控え、「学業や就活を最優先するキャラ」を確立しておくことです。
退職を切り出す前に徐々にシフトを減らし、店側の依存度を下げておくことで、上司に「この人を引き止めても無駄だ」と思わせれば、トラブルなく退職できます。
「ああ、あの人は就活忙しいよね~」と上司に思われてしまえば、引き止めに合う可能性は少ないです。
この記事では、真面目な人ほど陥りやすい「引き止め」を未然に防ぐための具体的なシフト戦略や、大学生活を優先しながら円満に辞めるための立ち回り方を解説します。
- シフトを減らしてから辞める
- シフトを減らす理由と退職理由を同じにする
- バイトよりも大学生活が大事である
そもそも退職を引き止める時に脅迫することは違法
アルバイトが「辞めたい」という意思を示した場合、多くの職場ではスムーズに退職を受け入れてくれます。
特に大学生のアルバイトであれば、その傾向はさらに強くなります。
まともな職場が、大学生の退職を無理に引き止めない理由は主に以下の通りです。
- 辞めたい人を無理に引き止めても無駄だから
- 時給アップなどの好条件を提示できないから
- 労働法で「退職の自由」が保障されていることを知っているから
- 仕事よりも「学業(大学)」が優先されるべきだと理解しているから
本来であれば「辞めたい」と言えば退職は成立します。
しかし、中には退職を申し出た際に、脅迫やハラスメントで強引に引き止めようとする職場も存在します。
これがいわゆる「ブラックバイト」の問題です。
こうした「話が通じない相手」と直接交渉するのは精神的に大きな負担となります。
そのため、無理に自分で解決しようとせず、退職代行サービスを利用して身を守る人が増えているのです。
自分の都合(大学・就活)を優先すれば辞めやすい
普段から学業やプライベートを優先している人は、退職時に引き止められにくい傾向があります。
例えば、大学3年生が就職活動を理由に「週4日のシフトを週2日に減らしている」とします。
すでに「就活で忙しい」という伏線があるため、その後に「専念したいので辞めます」と伝えても、上司は「やっぱりそうか」と状況をすぐに理解してくれます。
大学を退学してまで、その店でバイトを続ける人はいません。上司もそれは分かっています。
重要なのは、日頃から「自分は大学生活を最優先しています」という姿勢を見せておくことです。
シフトの組み方や勤務態度を通じて、「学生の本分」をアピールしておくことが、結果として円滑な退職につながります。
- シフトを少なくしておく
- 出勤できない人を前もって伝える
- 就活を優先する
- サークル活動を優先する
- 家の都合を優先する
それぞれについて解説します。
シフトを少なくしておく
結論として、シフトに入っている日数が少ない人ほど、引き止めに遭わずに辞められます。
例えば「週4日」の人よりも、「週2日」の人の方が圧倒的にスムーズです。理由は単純で、抜けた後の「シフトの穴埋め」が簡単だからです。
また、シフトが少ない人は「他に優先すべきこと(学業やサークル)」があると思われているため、「引き止めても無駄だ」と上司が諦めやすい傾向にあります。

シフト週4以上の主力メンバーは辞められないの?
もちろん、法律上は問題なく退職できます。「勉強が忙しいので2週間後に辞めます」と伝えれば、本来はそれで成立します。
民法第627条には「雇用の期間に定めがないときは、解約(=退職)の申入れから2週間が経過すると雇用契約が終了する。」とあります。 労働相談Q&Aより引用
「え?1か月前に言わないと退職できないはず」と言う人は以下の記事を参考にしてください。
しかし、現実には「君に抜けられると店が回らない」「代わりがいない」と強引に引き止められるケースが多いです。
そのため、おすすめの戦略は「徐々にシフトを減らしておくこと」です。
いきなり辞めると言うのではなく、まずは週4から週2へ減らし、店の依存度を下げてから退職を切り出す。
そのうえで退職を申し込めば、引き止めに合う可能性を少なくできます。
自分のシフトを前もって伝えるおく
シフト提出の際、曖昧な態度は禁物です。
こちらの予定をはっきり伝えておかないと、上司は店の都合を優先し、無理なシフトを押し付けてくる可能性が高くなります。
大学の履修登録が終わったら、すぐに数ヶ月先までシフト希望を出してしまいましょう。
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授業がある日は数ヶ月先まで「×」にする
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テスト期間中は入れない可能性を口頭で伝えておく
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講義が多い日は「出勤できません」と最初から宣言する
「ブレない姿勢」が円満退職のカギです。
シフトを通して優先順位を示しておくことは、自分を守ることに繋がります。
日頃から「授業優先」の姿勢を貫いていれば、いざ退職を切り出す時もスムーズです。
「授業についていけなくなった」と言えば、上司もこれまでの勤務状況から納得せざるを得ません。円満退職のためにも、最初のシフト提出で主導権を握りましょう。
就活を優先する
就職活動(公務員試験や教職、資格取得など)は、大学生にとって最優先事項です。
これを理由に退職するのは当然の権利ですが、より確実に辞めるなら「段階的にシフトを減らす」のがおすすめです。
実際に私の職場で、公務員試験を理由にスムーズに辞めた学生の例を紹介します。
その大学生のケースを紹介します。
- 3年生・1月週4から週2へ変更(理由:公務員試験の勉強に集中したい)
- 3年生・春休みシフトは週2のまま
- 4月10日退職を切り出す(理由:試験直前のため勉強に専念したい)
- 4月25日トラブルなく退職。
上司も大学生も納得して退職する形になりました。要因とすれば、最初から最後まで「公務員試験(就活)」という理由を貫いた点です。
一度「勉強のためにシフトを減らしたい」と認めている手前、上司は「さらに忙しくなるので辞めたい」と言われた時に反対できません。
週2回しか入っていないアルバイトを引き止めても戦力になりにくいため、「就活なら仕方ない」と諦めてもらえるのです。
サークル活動を優先する
サークル活動を理由にするなら、「物理的にシフトに入れない(連絡がつかない)」という状況を作るのが効果的です。
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登山サークル(山にいる間は圏外で連絡不可)
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旅行サークル(遠征で不在がち)
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創作サークル(締め切り前は缶詰め)
私が知る登山サークルの学生は、休みの日は山にいるため、店長からの連絡に一切返信しませんでした。
そうすることで、「彼はバイトよりもサークルが最優先だ」という認識を植え付けたのです。
この状況で「サークルとの両立が難しいので辞めます」と伝えると、店側は反論できません。
家の都合を優先する
正月やお盆の時期、「店が忙しいから」と帰省を諦める必要はありません。所詮はアルバイトです。
家族の集まりよりも優先すべき仕事などありません。
もしシフトを強要されそうになったら、こう言い切りましょう。
大学生の場合、経済的な支援を受けている親の意向は強いです。
対して店は大学生生活の経済支援をしていないので、強く言えません。
普段から「家の都合」を優先していると、退職交渉も楽になります。
「家庭の事情が変わったので辞めます」と言えば、店長も「この子は家庭優先だから仕方ない」と諦めるからです。
「代わりを探せ」という理不尽な命令も無視して構いません。
人員確保はあなたの仕事ではなく、店長の業務です。堂々と休み、堂々と辞めましょう。
まとめ:店に対する貢献を減らせばいい
退職時に引き止められないためには、日頃のシフト管理がモノを言います。
「頼まれたら断れない」「ついシフトを入れてしまう」。
そんな「都合のいい人」になってはいけません。
「授業や就活があるので出られません」と、前もってシフトに「×」を書いておく。
自分を都合を優先する。
この意思表示を続けていれば、上司も「この子は学業優先だ」と理解し、退職の話もスムーズに進みます。
- 授業が決まったら、すぐに「出勤不可」の日を伝える
- シフトを減らして、店への依存度を下げておく
- 減らした理由(就活など)と「同じ理由」で退職する

